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エメラダ・エクイティのセミナーに参加。その雰囲気や内容は?

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エメラダ・エクイティでは11月21日より平日の朝晩、東京の大手町にあるFINOLABでセミナー(申込ページ)を行っています。

私は既にエメラダ・エクイティの1号案件に投資を行っていますが、より詳しく話を聞き、また疑問点を確認したいと思い、先日お邪魔してきましたのでその雰囲気や内容について簡単にご紹介したいと思います。

なお本記事では株式投資型クラウドファンディングを株式投資型CFと略しています。

セミナーの雰囲気

セミナーでは投資の勧誘は無く(そもそも法律の制限によりインターネット上での募集しかできないとのこと)、勉強会といった雰囲気で進行されましたので、勧誘に身構えてしまうような方でも参加しやすいと思います。

またセミナーの内容は私のような素人投資家には聞き慣れない用語もあり、事前に知識を持って参加できればもっと理解が深まり、また楽しめるだろうと感じました。

セミナーの流れ

セミナーは次のような流れで進行されました。

  • エメラダ・エクイティの参加者の自己紹介
  • 資料をPCモニターに映しての各種説明
    (エメラダ・エクイティでの投資、株式投資型CFの各国の状況など)
  • 投資家からのQ&A

この流れの中でエメラダ・エクイティに関する記事の紹介がいくつかありましたので先にご紹介しておきます。

また手前味噌ですが弊ブログでも何度かエメラダ・エクイティに関する紹介記事を執筆していますので合わせてご利用下さい。

さて、以下では私がセミナーで学び後日さらに勉強して補完した内容についてご紹介します。

日本での株式投資型CF(新株予約権型)の始まりについて

エメラダ・エクイティでは株式投資型CFにより新株予約権に投資を行いますが、このように複数の投資家を引受先とした新株予約権発行による資金調達手法のことをコンバーティブル・エクイティと呼ぶとのことです。

この手法は森・濱田松本法律事務所によって米国から日本に初めて持ち込まれました。

またこの際の案件がFinancial Times紙によるFT Asia-Pacific Innovative Lawyers 2017のProtecting & Unlocking Value部門で1位の評価を受けるなど、コンバーティブル・エクイティでの投資は今後注目される投資手法とのことです。

なおコンバーティブル・エクイティの詳細な内容はセミナーから外れるため省略しますが、ご興味のある方は森・濱田松本法律事務所のインタビュー記事「コンバーティブル・エクイティが日本のスタートアップを変える」が参考になるかと思います。

普通株式ではなく新株予約権である理由について

新株予約権の場合は普通株式の場合と異なり、議決権が与えられません。

我々の立場からすると議決権も貰えた方が経営に参画出来る感覚も得られ良いように思いますが、なぜ敢えてエメラダ・エクイティは我々に新株予約権での投資機会を提供しようとしているのでしょうか?

その理由は、逆にベンチャー企業の立場から考えると議決権を持つ人間が増えると株主総会を開く度に全員に召集を掛けて同意を取る必要があり、会社運営への大きな悪影響が考えられるためとのことです。

ベンチャー企業では概ね年に10回以上臨時株主総会を開いておりさらに総会毎にスピード感も問われるとのことで、株式投資型CFで多数の小口株主が増えるとその負担は想像に難くありませんね。

またこれを理由に有望なベンチャー企業が株式投資型CFではなく今までの「プロの投資家(≒ベンチャー・キャピタル)」を利用し、普通株式を中心とした株式投資型CFには目先の資金獲得だけを目的とするような、あまり魅力的でないスタートアップばかりが駆け込むような事態も考えられます。

実際、エメラダ・エクイティが数多くの有望なスタートアップの経営者やベンチャー・キャピタル業界関係者にヒアリングをした結果、すべての方が「普通株式なら株式投資型CFは絶対に利用しない」と答えたとのことでした。

エメラダ・エクイティの投資実行タイミングと優位性

明確な定義は無いようですが、ベンチャー企業の資金調達タイミングには「シード」「シリーズA」「シリーズB」「シリーズC」のフェーズがあるようです。

具体的な内容はOverwrite Saveさんの「投資ラウンド(シリーズシード、A、B、C)って、何?」という記事が非常に参考になりましたのでご参考下さい。

そしてこれらのフェーズのうち我々がエメラダ・エクイティで投資を行うタイミングは「シード」や「シリーズA」が中心になるとのことです。

「シード」や「シリーズA」は、ベンチャー企業がより成長した後での投資となる「シリーズB」「シリーズC」と比べてリスクの高い投資タイミングとなります。

このような事情もありエメラダ・エクイティでは、経験のあるエンジェル投資家やベンチャー・キャピタルなどの「プロの投資家の目利き」が済んだベンチャー企業のみに厳選し、リスクを抑えた投資先を紹介しているとのことでした。

もちろん、それでも「シリーズB」よりはリスクの高い時期の投資となるため、代わりに投資家にはその分の「旨味」も用意されています。

この「旨味」は、その後に「シリーズB」などで資金調達が生じた場合に比べて、(エメラダ・エクイティの場合ですが)ディスカウントで新株予約権の行使が出来るよう設定されている点とのことです。

株式投資型CFは企業を応援するエンジェル投資の側面もありますが、これらのリスクと「プロの投資家の目利き」や「旨味」などのプラス効果を良く理解して投資することをお勧めします。

プロの投資家の目利きの有無による成功確率の違い

前述の通りエメラダ・エクイティでは「プロの投資家の目利き」の済んだベンチャー企業の場合のみ投資先として紹介されます。

では実際、「プロの投資家の目利き」により成功確率にどのような違いがあるかと言うと、株式投資型CFが5年以上前から普及している米国では「プロの投資家」が出資していると成功確率が高まる一方、出資のない場合は成功確率が4.2%と著しく低い水準になるという結果が出ているとのことです(What Works In Equity Crowdfunding — Insights From Research(Forbesより))。

つまり先に「プロの投資家の目利き」が行われていない普通株式に投資を行うことは、エメラダ・エクイティで投資を行う場合に比べてリスクの高い投資である可能性が高いことが分かります。

このことから株式投資型CFで投資を行う場合、リスクやリターンよりも経営に参加することを優先したい方は普通株式、純粋にリターンを狙っていきたい方は新株予約権を活用したエメラダ・エクイティでの投資が向いていそうです。

エメラダ・エクイティについてのQ&A

セミナーの最後にあったQ&Aの内容をいくつかご紹介します。

Q) 投資後10年が経過すると新株予約権を投資家の選択により普通株式に転換するか消滅させることになるが、エメラダ・エクイティはその後、投資先企業とどのように関わっていく予定か。
A) まず10年という期間はベンチャー・キャピタルが投資を継続する目処となるファンド運用の期間。これを超過してEXITしないベンチャー企業はそもそもその気がないとみなされる。その結果、普通株主として受け入れる準備をしてもらう。もしその後も投資先企業が希望すれば費用を貰ってアドバイスを継続するが、特に無ければ投資先企業自身から異なる第三者が関わるだろう。
Q) 現在の1口7万円で2口、5口、7口から選択して投資するスタイルは継続するのか。
A) セミナーで毎回のように質問に上がる。決定はしていないがもう少し柔軟に投資できるよう変更する可能性はある。
Q) 現在エメラダでは個人でなければ投資口座を開設できないが、投資後に権利を法人口座に移し変えることは出来ないのか。
A) 新株予約権の移転には取締役会の承認が必要となるため容易ではない。今後はエメラダで法人で投資口座を開設出来るようにできないか検討していく。

2号案件について

さて、エメラダ・エクイティでは既に1号案件「Far Yeast Brewing株式会社」への投資申込は早期完了しており、現在は2号案件「株式会社ラントリップ」の申込が行われています。

こちらはスポーツテック(Fintechのスポーツ版)の企業で、地域のランナー向けにコースの投稿や検索、イベントの企画、参加の場などを提供するサービスのようです。

「プロの投資家」としては、朝日新聞、ガイアックスが運営するシェアリングエコノミーファンド、そしてスポーツビジネス領域で自身のスタートアップのエグジット実績を有する今矢賢一氏などが出資しているようです。

スポーツテックの領域は、2020年東京オリンピックを前に注目を集めており、米国でも著名なベンチャー・キャピタルのSequoiaがフィットネストラッキングアプリ事業に従事するStravaに出資するなど注目度の高い領域と言えるかもしれません。

本記事執筆時点でも既に投資申込が増えてきていますので、ご興味のある方はお早めに確認されることをお勧めします。

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