先日、maneoから新会社「maneoプラス株式会社」を立ち上げ、「トランザクション型ファクタリング事業」を開始するとのプレスリリースがありましたが「トランザクション型」「ファクタリング事業」という言葉を初めて耳にしましたのでその意味について調べてみました。
ファクタリング事業とは
maneoのプレスリリースに次の説明があります。
ファクタリングは、未回収の売掛金を、ファクタリング会社が買い取るサービスです。
一般的に企業間取引は現金払いではなく、掛け売りによる取引を行っています。売掛金とは商品の納品やサービスの提供が完了し、請求書を提出しているものの支払期日が来ていないなどの理由で、まだ入金されていないお金のことです。支払期間が長い場合はなかなか現金化できず、資金繰りに影響が出ることがあります。このようなときにファクタリングサービスを利用すると、即座に売掛金をキャッシュに換える事ができます。その際にファクタリングを行う会社は一定の金額を割り引いて買取る事で収益を得る事が出来ます。
またiFinanceの説明なども加味して要約すると、「売掛金の回収に時間が掛かり資金繰りに困っている会社から手数料を取って売掛債権を買い取る事業」と理解しました。
なおiFinanceの説明には「償還請求権のあるファクタリングが多く採用されている」とありますが、maneoプラス株式会社さんは「償還請求権がない売掛債権売買をする」ようです。
つまり売掛債権焦げ付きのリスクをmaneoプラス株式会社さん側が請け負うようですが、恐らくmaneoの運営を通して信用調査能力のノウハウを蓄積したことにより、どの程度の手数料を取ればリスクをヘッジできるか、などについて相応の自信を持っているということなのでしょうね。
トランザクション型とは
トランザクション型とは調べてみたところ、恐らく「トランザクション型貸出(バンキング)」の「トランザクション型」と同意ではないかと思います。
公的融資&銀行融資攻略ナビさんの説明によると融資の形には「リレーション型」と「トランザクション型」があり、「リレーション型」が「事業計画や経営者や企業をみて、様々な要因を検討して総合的に長期的に金融サービスを行う」のに対して、「トランザクション型」は「財務諸表等の定量情報に基づき、一時点かつ個々の取引の採算性を重視して融資する」とのことです。
ちなみにmaneoプラス株式会社さんの場合は財務諸表(も使うのかもしれませんが)ではなく「GoogleやYahooのリスティング口座内の資金のトランザクション(取引状況)を把握する事によって、企業の売上状況を確認」することで融資判断を行うとのことです。
この方法により財務諸表がまとめられるのを待つよりも早く融資の実行判断が可能となることがメリットのようです。
今後のmaneoとの関係は?
maneoプラス株式会社さんはmaneoが立ち上げた会社ですので、今後はmaneoプラス株式会社さんの事業に対する融資ファンドが登場することが期待されますね。
ただファクタリング事業は売掛債権を担保に融資を行うのではなく、売掛債権自体を買い取る事業で担保を取るようなことはないようですので、「事業性資金支援ローンファンド」のような形で募集が行われるのかもしれません。
maneo
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