ネット金融最大手のSBIグループが運営する「SBIソーシャルレンディング」で7月16日(木)10時から「SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo 15号」の募集が予定されています。
このシリーズは毎回即時完売が続いて実績を積み重ねる中、今回でついに15号まで来ました。
ただ今回のファンドでは14号までと比べて残念なポイントがあり、また全て同じ貸付先となっているため、その残債の状況について本記事ではご紹介しています。
ファンドの基本的な情報
ファンド名 | SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo 15号 |
---|---|
運用利回り | 5.50%(年利換算) |
運用期間 | 約1年 |
担保/保証 | 担保付 |
募集金額 | 14億円 |
必要資金 | 5万円~ |
返済方法 | 一括返済 |
投資スケジュール
- 募集開始2020年07月16日 10時
- 募集終了2020年07月27日 12時
- 運用開始2020年07月28日↑約1年↓
- 運用終了2021年07月末日
- 支払予定2021年08月15日
本ファンドの残念ポイント
「SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo」シリーズの利回りは1~2号が6.5%、3~14号まで6.0%となっていましたが、今回の15号でついに5.5%に落ちてしまいました。
また最初はNeoシリーズは同一貸付先への投資となるため、貸付先の信頼度が上がって貸付利率が下がったのかと思いましたが・・・。
号 | 貸付金利 | 管理手数料 | 名目利回り |
---|---|---|---|
1~2号 | 7.5% | 1.0% | 6.5% |
3~14号 | 7.0% | 1.0% | 6.0% |
15号 | 7.0% | 1.5% | 5.5% |
今回のファンドではSBIソーシャルレンディングの取り分が増えて投資家の取り分が減る形となってしまっています。
Neoシリーズの残債の状況
各ファンドの貸付金額、返済元本および残存元本をまとめてみました。
号 | 貸付金額 | 返済元本 | 残存元本 |
---|---|---|---|
1 | 8億9,7850円 | 8億9,7850円 | 0円 |
2 | 14億9,915円 | 14億9,915円 | 0円 |
3 | 19億7,945円 | 9億2,632円 | 10億5,313万円 |
4 | 8億0,000万円 | 7億0,736円 | 9,264万円 |
5 | 9億9,800万円 | 9億7,570円 | 2,230万円 |
6 | 14億9,840万円 | 14億6,590円 | 3,250万円 |
7 | 7億0,000万円 | 4億3,000万円 | 2億7,000万円 |
8 | 12億9,825万円 | 7億7,609万円 | 5億2,216万円 |
9 | 5億0,000万円 | 3億1,598万円 | 1億8,402万円 |
10 | 6億9,970万円 | 1億5,863万円 | 5億4,107万円 |
11 | 12億7,225万円 | 1億5,945万円 | 11億1,280万円 |
12 | 1億4,980万円 | 9,130万円 | 5,850万円 |
13 | 1億4,590万円 | 730万円 | 1億3,860万円 |
14 | 6億9,835万円 | 0円 | 6億9,835万円 |
合計すると現在、SBIソーシャルレンディングを通して同じ貸付先に47億2,607万円が貸付られている状況です。
貸付先破たん時はファンド個別に清算が行われますが、Neoシリーズは各ファンドで質権設定する担保の先順位の割合など詳細不明なため、どの程度返済されるかを事前に想定することは難しいですね。
今回の投資ポイントとまとめ
今回の投資ポイントをまとめると次の3点になります。
- 大人気のNeoシリーズの15号目
- 利回りは5.50%と低くは無いが14号目までに比べると低下
- 貸付先への貸付中金額が増えてきており、その点は理解が必要
14号までに比べて不安要素も増えていますが、SBIソーシャルレンディングは過去の清算時もしっかりしており、ある程度の信頼性があることから今回の募集でも即時完売となりそうですね。
ただSBIソーシャルレンディング募集のファンドとは言え、ここまで貸付中金額が多くなってきているため、最終貸付先が上場企業のFunds(ファンズ)やCRE Fundingなどと分散を図っておくのも一つの手ですね。
本ファンドへの投資申込結果
本ファンドは利回りが下がっているハンデ、そして14億円の募集ながらわずか15分程度で完売となりました。
なお管理人は本ファンドに20万円の投資申込を行っています。