SBIグループが運営するソーシャルレンディングサービスのSBIソーシャルレンディングで「SBISLバイオマスブリッジローンファンド2号」の募集予告が行われています。
こちらのファンドは先月募集された同1号ファンドの追加募集ファンドとなっていますが、前回よりも詳細な情報が追加されたことで投資先が恐らくではありますが、ほぼ特定できる状況となっていましたのでご紹介します。
ファンドの基本情報
基本情報 | |
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期待利回り | 7.0% |
運用期間 | 11ヵ月 |
担保/保証 | あり/あり |
募集総額 | 11億6,300万円 |
最低投資金額 | 5万円~ |
募集期間 | 2017年6月12日9時~2017年6月29日15時 |
ファンドの詳細情報
SBISLバイオマスブリッジローンファンド1号の募集状況
前回のファンドである「SBISLバイオマスブリッジローンファンド1号」は5月23日から30日までの1週間ほど募集が行われましたが、総募集金額の18億円に対して集まった金額は6億3,630万円と、残念ながら募集総額の35%程度しか集めることが出来ませんでした。
確実な原因は分かりかねますが、恐らく太陽光発電ほどメジャーではないバイオマス、バイオガス発電というジャンルであったこと、またこのところSBIソーシャルレンディングで人気の大型のオーダーメード型ローンファンドの募集が続いていたため、登録済の投資家の資金が不足し気味であったのではないかと推測しています。
後者についてはSBIソーシャルレンディングが成長していく上で過渡的に仕方がないことだと思いますが前者に対する不安を払拭するためか、今回の2号ファンドではファンド内容についてより詳細な情報が開示されており、またこれにより投資先の会社がほぼこの会社ではないか?と推測できるできましたのでここで紹介させて頂きつつ、追加された詳細な情報などについて考察してみたいと思います。
本ファンドの投資先は恐らくこちらの会社?
1号ファンド募集の最中の5月28日に日経新聞の記事に下記の記事が掲載されました。
この時はまだ、1号ファンドには「牛糞」のキーワードがありませんでしたのでファンドとこの記事の結びつきの確度はそこまで高くは無かったように思います。
ただ実は1号ファンドに記載されていた情報だけでも、この「テクノシステム」に辿り着くことは出来ていたのをご存じでしょうか。
「バイオマス」
「フードサーバー」
「海水の淡水化」
これらのキーワードはファンドの担保評価欄に記載されている物ですが、これを検索すると最初に見つかる会社が実は「テクノシステム」さんでした。
この状況に加え、今回新たに「牛糞」のキーワードが加わったことを考えると(もちろん特定はできませんが)恐らくこちらの会社さんが本ファンドの投資先ではないか?と推測しています。
※その場合、残りの関連会社のうち2社はNCD Engineering株式会社さんとNC電源開発株式会社さんでしょうか。最後の1社は見つけられませんでした。
追加情報について
さて、前述の通り今回のファンドでは1号ファンドについてより詳細な情報が開示されています。
ポイント①売電価格「39円/kWh」は「かけはしシリーズ」過去最高
バイオガス発電事業による電力は他の再生可能エネルギーより高い価格で買い取って貰えるとのことです。
最近、特に太陽光発電は買取価格が下がっている(31円前後?)ようですので、ファンド成功の為に大きなポイントかもしれませんね。
ポイント②原材料は「0円」の「牛糞」
太陽光発電に必要なパネルは相応の初期投資が必要となりますが、確かに牛糞は輸送コストなどを除外すればほぼ無料で手に入りそうですよね。
特に日経新聞の記事にある熊本県は、阿蘇を中心に牛や馬がたくさんいますので輸送コストもあまり掛からないのではないでしょうか。
ポイント③24時間一日中発電できる発電所
太陽光発電はどうしても雨天、曇天などは発電量が低下してしまいますが、バイオマス発電は天候に左右されずメンテナンス時間以外は稼働可能で事業の見通しが立てやすいとのことです。
牛ふん発電のデメリットは無いの?
これらのポイントを見ると環境にも貢献できる上、しっかりと利回りも得られそうな非常に魅力のあるファンドに思えてきますが、牛ふん発電のデメリットは無いのでしょうか?
うまい話しかない話なんてないはず。
・・・そう思って検索して調べてみたのですが、自分の調べた限りでは大きなデメリットは見つかりませんでした。
例えばWikipediaの再生可能エネルギーのページには下記の記載がありました。
- 糞燃料
- 動物の糞を太陽熱で乾燥させ燃料として利用。牛糞が多く、よく燃える。燃料以外の用途として壁材にも利用される。
効率の良さそうな発電方法に読めますね・・・。
次に見つけた記事は下記の記事でした。
「バイオマスで貧困改善。牛糞を活用したバングラデシュの農村発電」
こちらはWikipediaの牛糞自体を燃やす発電方法とは違い、牛糞自体ではなく牛糞から発生するメタンガスを利用した発電のようですが、牛糞利用のバイオマス発電で貧困改善が図られている上、「二酸化炭素の排出も少ないクリーンエネルギー」として紹介されています。
良いことばかりに読めますね・・・。
正直なところ本当にそんなに良い話尽くめであれば太陽光発電よりメジャーになるはずだと思いますので、何かデメリットがあるのでは?と思う性質(ひねてますね)なのですが今のところは見つけられていませんので、もっと気になる方はよりキーワードを駆使して調べてみることをお勧めします。
なお、私は1号ファンドに20万円程度ですが投資を行いましたが、追加情報を読んでもう少し上増して投資しようと考えています。
コメント
初めまして。SALLOWと申します。
SBI SLのバイオガスファンドに関して、貴重な情報をありがとうございました。
こちらの記事で書かれていた内容を元に、バイオガスファンドの紹介記事を書かせていただきましたので、ご挨拶とともにご連絡させていただきます。