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さくらソーシャルレンディングの自己否定は新たに何かを生み出すか?しかも今話題のあれも。

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「地方創生型ソーシャルレンディング」を標榜するさくらソーシャルレンディング(以下、さくらSL)さんで、この16日より「さくら関東(東京)セレクトファンド1号」の募集が行われています。

・・・って、え・・・ええぇ!?

すでに最初の1行目だけで自己否定感が漂っていますね笑

さくらソーシャルレンディングで募集されてきたファンド

今まで、さくらSLさんでは次のようなファンドが募集されてきていました。

  • さくら九州セレクトファンド
  • さくら北海道セレクトファンド
  • さくら中部セレクトファンド
  • さくら山陽セレクトファンド
  • さくら近畿セレクトファンド

※九州の後ろに(福岡)、北海道の後ろに(岩見沢)、(札幌)など地域が限定される場合もあります。

九州地方、北海道地方に中部地方・・・など、確かに「地方創生型ソーシャルレンディング」と標榜しているように、さくらSLさんでは「地方」を感じさせる命名のファンドが募集されてきました。

「地方」って何だろう

そして今回これらのシリーズに加えて「さくら関東セレクトファンド」、しかも(東京)が加わった訳ですが・・・「地方」って何でしょうね。

確かに「関東地方」と言えばそうなのかもしれませんが、「地方創成型」という言葉に(東京)をイメージする人はほとんどいないのではないでしょうか。

このためさくらSLさんは思い切ったことをしたな・・・と思いつつも、投資商品のバリエーションが増える事は決して悪い事では無いと思いますので、今回のファンドの内容についても確認しておこうと思います。

ファンド(主案件)の基本的な情報

募集金額 3,000万円(1,500万円×2)
期待利回り 7.00%
最低投資金額 2万円
運用期間 12ヵ月
担保 有り
保証 有り

ファンドのスキーム

ファンドの詳細情報

今回のファンドの最終貸付先は、今話題の「債権回収事業者(サービサー)」となっています。

そう、あのみんなのクレジットが投資家からの投資資金による債権の譲渡を行った先も「債権回収事業者」でしたね。

この言葉に苦い思いを感じられる方もいるとは思いますが、そもそもこのサービサーとは法務省から正式に許可を受けた会社となっています。

このため必ずしも怪しい会社と言う訳でも無いとは思いますが、今回の件を考えると色々と考えてしまいますよね。

また今回の貸付先のサービサーは東京都所在となっていますので、この一覧の51社のうち何れかの会社ということになります。

 

担保の状況について

今回のファンドの担保はスキームのB社(さくらSLの関連会社)が、A社の取得する債権(額面額 約2億3,000万円)に第2順位の譲渡担保を設定し、さらにそこにさくらSLが質権を設定しています。

ここで本来であれば第1順位の担保設定金額が分かると多少リスクが分かりやすくなりますが、残念ながらその記載は見受けられませんでした。

ただスキーム図を見ると、B社はさくらSLで集めた資金の約4.7倍の1億4,000万円を加えてA社に貸付を行っていることが分かりますので、恐らく担保とした債権は第1順位の担保設定金額を差し引いてもカバー出来る設定となっているのでしょうね。

今回の担保が不動産ではなく債権となっているためある程度のリスクはありそうですが、B社がリスクを負えると判断する程度にはリスクが低い案件であると考えることも出来るかもしれません。

保証の状況について

今回のファンドの保証部分は、B社→A社の貸付についてA社の代表者連帯保証、さくらSL→B社ではB社の代表者連帯保証となっていますが、代表者連帯保証はその会社が破たんすれば代表者が自己破産すれば回収できなくなりますので、この点については無い物と考えておいた方が良いでしょう。

まとめ

さくらSLさんのファンドは利回りが6.5~7.5%程度のものが多く、他のmaneoファミリーのサービスと見比べると目立たない印象となっているようにも思います。

ただその中にあっても1,800人以上の投資家さんがユーザ登録をしており、またサービス開始からも1年以上が経過していますので、今回の自己否定からまた新たな商品が増えていくことを期待し、ひとまず口座を開設しておいてみても良いかもしれませんね。

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