私がSBIソーシャルレンディングで初めて投資申込を行った「SBISL不動産担保ローン事業者ファンド2015年12月第1号」がこの度、めでたく完済されました。
最終的な利回りは3.54%となっており、最大期待値であった4.3%には及びませんでしたが、最低期待値の3.0%よりは高目となっていましたのでまずますといったところでしょうか。
またこの利回りは他のソーシャルレンディングサービスと比較してしまうとかなり低く見えてしまいますが、SBIソーシャルレンディングはSBIグループの運営するソーシャルレンディングサービスであるという点において他のソーシャルレンディングサービスよりもバックボーンが安定しているように思われ安心感もありますので、利回りについてはある程度割り切って投資を行っています。
たかが4円、されど4円
そのような訳で今回完済となった「SBISL不動産担保ローン事業者ファンド2015年12月第1号」の最終投資結果を確認したのですが、実は非常に驚いた点がありました。
図の通り、私が本ファンドに投資申込を行った金額は10万円でしたが、最終的に返済された金額は99,996円と4円の残高を残したまま終了となってしまっていました。
確かに元本に加えて上記の通り配当利回り3.54%を受け取っており、この利回りは定期預金の15~20倍程度のリターンとなっていますので大きな問題は無いのですが、やはり残金があるのに返済完了という点は気になりましましたので、SBIソーシャルレンディングに問い合わせてみました。
問い合わせの回答は・・・
問い合わせを行ったのはログイン後に表示されるメッセージボックスの「お問合せ作成」画面からです。
こちらの画面で本日15時過ぎくらいに問い合わせを行ったところ画面では「3日以内に回答」とありましたが当日中の18時10分、つまり3時間程度で回答を頂きました。早い!
回収済元本が4円少なかった理由につきましては、『匿名組合契約書』の6ページ(出資金の返還/第13条)に下記の記載がございますので、ご確認いただければと存じます。
→営業者は、借手から本貸付契約の元本の返済を受領した場合には、
分配用口座に、当該受取貸付元本額に出資比率を乗じて得られる金額を
出資金の返還として分配するものとする。
2)前項の分配について、1円未満の端数は切り捨てるものとし、当該端数に
かかる金銭支払いが実質的に不可能である場合には、営業者は当該端数の
合計額を管理手数料として取得する。つきましては、毎月の配当において、上記1円未満の端数の切り捨てが
行なわれており、その合計が4円となっている状況でございます。
なお、残高4円と表示されてしまっている件につきましては、0円に修正させて
いただきますので、今しばらくお待ちいただけますよう、お願い申し上げます。元本の端数の切り捨てにつきましては、わかりづらい記載となっており、
誠に申し訳ございませんが、何卒ご了承いただけますよう、お願い申し上げます。
実は自分も事前に何かの端数による影響だろうと考えながら問い合わせを行ったたのですが、それなら4円ではなく1円程度では無いかとも思っていましたが今回の回答を受け取り、そもそもSBISL不動産担保ローン事業者ファンドの仕組みを思い出しました。
それはSBISL不動産担保ローン事業者ファンドは1つのファンド内で複数の会社に貸付けを行いリスク分散を行っているファンドである、という点です。
つまり、恐らく4円という金額差は今回の「SBISL不動産担保ローン事業者ファンド2015年12月第1号」では少なくとも4社以上の会社に分散されて投資が行われており、その中でたまたま4社で端数が出たことによって発生したということなのでしょうね。
金額差だけを見ると無駄に4円の損失が発生したようにも見えますが、配当利回りからすると十分に無視できる金額だと考えています。
逆に今回の事によりSBISL不動産担保ローン事業者ファンドが確かに複数の会社さんに分散して投資されておりリスク分散されているファンドであると感じられましたので、結果として今後、より安心してSBIソーシャルレンディングで投資を行っていけると考えるに至りました。
次の大型ファンドは・・・
そのSBIソーシャルレンディングでは2月24日(金)の午前9時より予定利回り7.0%の「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド5号」の募集が行われる予定となっています。
こちらのファンドは「SBISL不動産担保ローン事業者ファンド」とはリスク分散や資産保全の仕組みが異なっていますが、最近の投資状況から恐らく2~3時間で完売してしまう事が予想されます。
本ファンドで今度時間がある際にまた詳しく読み解きたいとは思いますが、担保もある程度取られているようですし、もしご興味がある方は投資を検討されてみては如何でしょうか。
コメント
貸付先が複数だからではなく、貸付先から返済された元本を複数の投資家にプロラタで分配する際に綺麗に割り切れない際に端数切り捨てにするためです。もう一度よくSBIからのメールを読んでみましょう。
え?あれ?
プレリートの話ではなく、こちらの記事の話でしたか(^^;
今お酒入っているのと、1年前の話なのでまた明日以降思い出してみます。
改めまして、プロラタ方式という言葉は初めて聞きましたので調べてみました。
https://www.nihon-ma.co.jp/glossary/136Proratable.html
> プロラタ方式とは、会社が複数の金融機関から借入をしている際に、借入金額に応じて比例的に返済額を決めて、返済することをいう。
> プロラタとは、「比例配分できる」という意味の言葉(Proratable)の略称。
> リスケジュールを実行する際に、複数の金融機関の間で不公平が生じないように、このような方式がとられる。
内部の借入金額の比例の部分は中の人にしか分からないと思いますが、この影響だったという示唆を頂いたのですね。
ありがとうございました。