ネット金融最大手のSBIグループが運営する老舗サービス「SBIソーシャルレンディング」で2019年11月12日10時から「SBISL地域創生ローンファンド1号 ~札幌~」の募集が予定されています。
ファンドの基本的な情報
ファンド名 | SBISL地域創生ローンファンド1号 ~札幌~ |
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運用利回り | 5.00%(年利換算) |
運用期間 | 約10ヵ月 |
募集予定 | 2019年11月12日10時~ |
担保/保証 | 担保付 |
募集金額 | 4億1,000万円 |
必要資金 | 5万円~ |
返済方法 | 一括返済 |
投資スケジュール
- 募集開始日2019.11.12
- 募集終了日2019.11.21
- 運用開始日2019.11.22↑約10ヶ月↓
- 運用終了日2020.09.末日
投資スキーム
本ファンドは「不動産コンサルティング・開発事業を営む事業者(東証マザーズ上場)」向けの貸付事業となります(具体的な会社名についてはログイン後の「投資家限定情報」をご確認下さい)。
借り手に関する情報
借り手 | 東証マザーズ上場企業 |
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借手の状況 | 投資家限定情報参照 |
資金使途 | 不動産の取得資金及び建築確認許可の取得費用の一部 |
返済原資 | 不動産の売却資金 ※借手が組成するファンド等への売却を予定 |
担保物件(今回のファンドで取得予定)の情報
所在地 | 北海道札幌市中央区 ※札幌市交通局山鼻線 東本願寺前駅 徒歩約2分 |
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現況・入居状況 | 3階建の建物(解体予定)付きの土地 |
土地面積 | 604.7㎡ |
予定用途 | ホテル建設用地として売却予定 |
担保価値 | 1億800万円 ※取引事例比較法で算出した土地価格の70%に、早期売却を想定した処分価値を算定 |
担保価値に対する貸付金額の割合
担保価値
1億800万円
1億800万円
募集金額
4億1,000万円
(379.6%)
4億1,000万円
(379.6%)
本ファンドの担保価値に対する貸付金額の割合(LTV:Loan To Value)は約379.6%です。
つまり逆算すると担保価値は貸付金額の約26.3%となるため、貸付先が返済できなくなった場合は良くて約26.3%までしか元本が戻らない可能性があります。
もちろん東証マザーズ上場企業がわずか10ヶ月の間に破綻するとは考えにくいとは思いますが、投資判断を行う際には最悪の事態も念頭に置いておくことをお勧めします。
担保所在地と参考価値
地価公示・地価調査サイトで本物件近隣地域の地価公示価格を調査したところ5年連続上昇中、またこの1年で14~15%上昇しており、かなり人気の地域となっているようです。
また東本願寺前駅至近のポイント「札幌市中央区南6条西8丁目8番11外」の地価公示価格21万8,000円に本物件の土地面積604.7㎡を乗すると約1億3,182万円となります。
まとめ
- 本ファンドは東証マザーズ上場企業への貸付
- 利回り5%はSBIソーシャルレンディングではほどほど、運用期間10ヶ月は若干短め
- LTVは約379.6%のため借り手が破綻した場合は元本既存の可能性が高い
上記までに紹介はしていませんでしたが、SBIソーシャルレンディングがLTV約379.6%で貸付判断を行ったのは、担保価値だけではなく、本ファンドで取得する土地に計画予定のホテル案件の想定収益価格(4億3,300万円)を元にしています。
また本ファンドの返済原資は「不動産の売却資金(借手が組成するファンド等への売却)」となっているため、「SBISL不動産ディベロッパーズローンファンド」などとしてSBIソーシャルレンディングでの募集が予定されているのかもしれませんね。
コメント
バイヤーズローンファンド34号に似てますね
アレも地方の土地を取得して何等かのプロジェクトに売り飛ばす土地ころがしみたいな案件で
地価から計算した金額は担保額と同程度なのに貸付額はほぼ3倍
別に何か建てたりするわけでもないのに何で成り立つのかサッパリ分からなかった記憶があります
今回の場合は土地を購入の上、ホテル計画を立案してファンドに売却という流れみたいですね。
そのファンドがSBIソーシャルレンディングとなるのか、あるいはREITなどになるのかは分かりませんが、
この会社の既存の取引先などである程度EXITが見えているのかもしれません。