2016年10月から長らく胎動していたFUEL(ふえる)株式会社の新サービス「FUELオンラインファンド」が今月まもなく(予定)やってきます!
今回、有難いことに細澤社長からお声掛け頂き、本社でインタビューさせて頂きましたので皆さまにご紹介したいと思います。
なお本記事では主に次のような点についての情報を得ることができます。
- FUEL株式会社の創業からの経緯
- FUEL株式会社の現在の資金状況
- FUELオンラインファンドの主な特徴
- 募集ファンドの安全性
- FUELオンラインファンドの展望
注記
本記事執筆時点でFUEL株式会社並びに関係各位と金銭的な授受もその約束もありません。
しかしFUEL株式会社からの声掛けの形式での執筆となるため、<PR>記事とさせて頂きました。
FUEL株式会社について
FUELオンラインファンド(以下「FUEL」)運営をするFUEL株式会社は2016年10月に細澤聡希氏、徳毛雄一氏により創業されました。
ご両名は早稲田大学の出身ですが、さらに同級生の関係とのことです。
また両名とも外資投資銀行、メガバンクや外資系ファンドで投資運用・資金調達などに関わってきており、その経験をもとにFUELが立ち上げられようとしています。
また同じく取締役の小川喜之氏はLCレンディングの取締役も務め、クラウドファンディング業務の立ち上げに関わっていたそうです。
LCレンディングと言えばmaneo問題の逆風に晒されながら全ファンド償還してくれたため、信頼性が高いサービスでした。
FUELオンラインファンドの仕組み
ここからはFUELオンラインファンドの主な仕組みをご紹介します。
ファンド募集業者とファンド組成会社が異なる
FUELはソーシャルレンディングと同様、第二種金融商品取引業の登録によってサービスが提供されます。ですので、ファンドの募集はFUELが行うということになります。
ただしFUELは自らファンドの組成を行うことはありません。
FUELはサービス運営や投資家募集と、営業者が組成する案件の審査・モニタリングなどに注力します。
この仕組みによりFUELは案件内容を第三者として審査することが出来るため、案件の安全性を高めることが出来ます。
投資対象は上場不動産関連企業
FUELオンラインファンドで投資家が投資出来るのは上場不動産関連企業となります。
上場企業に投資が出来るという点ではFunds(ファンズ)も同じですが、不動産関連会社に絞られる点がFUELの大きな特徴と言えます。
不動産案件のメザニンローン
FUELの案件は、当初は不動産案件のメザニンローンが中心になるようです。
より正確に言うとFUELでは営業者の組成する案件のメザニンローンへの投資を行うことになります。
またシニア・メザニン・エクイティの割合は案件毎に異なることになるようです。
サービスへの入り口が複数ある
他のサービスではそのサービス自身のウェブサイトでファンド募集が行われますが、FUELでは案件組成企業側でも募集が行われます。
これは過去に類の無い仕組みで、上場企業側のサイトに入口が設けられることで多くの投資家の流入が期待されます。
なおFUEL自身のサイトはサービス開始後しばらくして開設予定とのことです。
インタビュー
これまでの情報はFUELのウェブサイトや頂いた資料で確認出来た情報ですが、これを元に管理人まさおが細澤氏にインタビューした内容をご紹介します。
「FUEL株式会社」について
FUEL GROUPとは
早速ですが、ウェブサイトのトップページに「FUEL GROUP」と表示されますがグループ会社があるのでしょうか?
現在子会社が1つありますが、Groupを付けたのは、今後グループ内で二種業以外のライセンスを取得する法人を持つ構想等もあることから、広がりを鑑みて付けております。
設立から時間を要した理由
2016年10月設立された後、何故サービス開始まで3年以上を要したのでしょうか?
2017年、2018年に様々起こった当業界の事象による影響などによるものです。ただ弊社としては、十分な準備期間を得たことは結果としてポジティブに受け止めております。
その期間にサービスからの売り上げが無かったことで、資金状況に問題は無いのでしょうか?
当初は別途コンサルティング業務も行っていました。またこの1年はサービス立ち上げに注力しましたが、ベンチャーキャピタル(以下「VC」)からの資金調達も行っております。
VCからの資金調達について
事業実体が未完成の中、多くのVCから資金調達出来たのは、どういった点が評価されているとお考えでしょうか?
手前味噌となってしまいますが、「(1)市場規模」「(2)事業内容」「(3)メンバー」の3点と考えています。
(1)現在国内には残高220兆円の収益不動産が法人により投資・保有されストックされています。同時に、年間約5兆円の不動産が証券化され取得されるという取引フローも存在します。その中で、我々FUELは、仮にメザニン部分の貸付型CFの市場だけだとしても、年間1兆円の市場を創れると思っております。更に言うと、200兆円超の収益不動産がインターネットで個人の投資マネーを証券化市場へ引き込めた際には、メザニンだけでも年間数兆円の市場が見込めます。弊社では、決してメザニンだけではなく、今後はエクイティ型への参入も目指すことから、不動産市場だけでもかなり大きい市場をターゲティングとしておりますし、更に先の構想として他の業界への参入も目指していることから、市場規模が大きいことを評価して頂きました。
(2)事業内容は、B2Bで行われていた不動産市場を、FUELが第三者の第二種金融取引業者として審査・モニタリングすることにより、インターネットを用いてB2Cの市場へと広げていくものです。対象は上場不動産グループのみです。また、詳細は控えますが、審査の粒度・深度も評価に繋がっています。
(3)メンバーは、HPにもありますように、不動産・金融出身のプロが集まっています。HPへの公開はしていないもの、また資金調達後に入ったものの中には、ゴールドマンサックスAMを経てメリルリンチで不動産業界のアナリストだったものや、外資系大手不動産ファンドの内部監査室長だったもの等、実務者を集めている点も強みでございます。
第二種金融商品取引業協会について
※2月3日に第二種金融商品取引業協会に正会員としての入会が発表されました。
御社は第二種金融商品取引業協会に未加入のようですが、今後加入予定でしょうか?
協会への登録は現在審査中で、間もなく結果を頂ける予定です。またサービス開始は審査結果を頂いた後になります。
「FUELオンラインファンド」について
営業者サイトでのファンド募集について
各営業者のサイトでファンド募集が行われるとのことですが、FUELは具体的にどういった関係になるのでしょうか?
営業者サイトから投資家登録を行う際、FUELの画面から登録する形となります。当初は各社サイトのみですが、年内にFUELのまとめサイトを立ち上げる構想です。
現在何社が参画予定なのか?
複数の上場不動産会社が参画予定とのことですが、現在何社と話が付いているのでしょうか?
「数社」です。現在はここまでとさせて下さい。
シニア・メザニンの割合について
シニアローン・メザニンローンの割合は固定でしょうか?また固定でない場合はLTVの上限は決まっているのでしょうか?
案件によって変わります。LTVの基準は社内にはありますが、公表を控えさせて下さい。
投資先の種類について
FUELでの投資先は上場企業の子会社またはSPCになるようですが、SPCは倒産隔離のため利用されるのではないでしょうか?
一般的にはそうですね。投資先が何れになるかは営業者、案件ごとのニーズに応じたストラクチャーを採用していく方針です。
外部有識者の拒否権について
いやな質問になりますが、外部有識者も審査の際に報酬を貰うため手心を加えたりする可能性もあるのではないでしょうか。
上場企業でも社外取締役や外部有識者が報酬を得て経営の監視などを行っているかと思いますので、それと同じように考えて頂くと良いかと思います。
FUEL株式会社倒産時の影響について
また嫌な質問で申し訳ありませんが、FUEL株式会社が倒産した場合、営業者からの支払いは大丈夫でしょうか?
FUELが倒産しても営業者からの支払いには影響ありません。しかし、FUELが倒産した場合、FUELでお預かりしているお金に影響がある可能性はあります。
非不動産会社の案件募集について
将来的に非不動産会社の案件募集も検討されているようですが、「上場関連企業」の基準は維持される予定でしょうか?
その予定です。目下、不動産関連会社での募集を行うのは社内に審査可能な体制が整っているためで、他業界の事業内容をしっかりと審査可能な体制が整った際に、進出を考えています。
利回りや運用期間について
多くの投資家が気になる、利回りや運用期間はどの程度を予定されているのでしょうか?
案件により異なりますが、上場不動産企業の信用力に応じた利回り水準になります。また、期間についても案件ごとに異なりますが、徐々に長期のものが投資家の方々に受け入れられるといいなと考えております。
FUELのファンド毎の手数料
FUELがファンド毎に獲得する営業者報酬はどの程度を予定されているのでしょうか?
営業者報酬はファンド組成会社が受け取るものです。FUELはファンド組成会社から報酬を頂くことにしており、投資家の皆さまから直接的に報酬を頂くことは、現在のところ想定しておりません。ファンド組成会社の営業者報酬は、今のところ0%~3%を想定しています。
管理人の所感
今回のインタビューを経て、管理人はFUELオンラインファンドについて非常に期待できるサービスだと感じました。
- 上場不動産関連企業への投資
- ファンド募集者と営業者との分離
- ファンド毎のしっかりとした審査体制
またインタビューを読んで頂けると感じて頂けると思いますが、本サービスはFunds(ファンズ)で投資している方にも非常に相性が合うと感じました。
まだサービスは開始していませんが、すぐに人気化しそうなため、情報を早めにチェックして口座開設できるように心の準備をお勧めします。