海外投資専門のクラウドクレジットでは複数のファンドにまとめて投資応募が出来るファンドパッケージ機能を1月15日から提供しています。
また、ここまで4本のパッケージの募集が行われる中、より投資家に向けてその意図が伝わるように、改善出来ればと思った点を勝手な提言としてまとめてみました。
表面利回りの説明をもう少し丁寧に
現在募集されている「バランス型パッケージ3号」を例に取ります。
商品 | 通貨 | 期間 | 利回 | 比率 |
---|---|---|---|---|
1 | JPY | 13か月 | 5.7% | 10.0% |
2 | JPY | 19か月 | 7.1% | 10.0% |
3 | EUR | 19か月 | 8.6% | 10.0% |
4 | EUR | 31か月 | 9.5% | 30.0% |
5 | JPY | 25か月 | 5.7% | 10.0% |
6 | RUB | 19か月 | 11.0% | 10.0% |
7 | USD | 13か月 | 7.1% | 20.0% |
バランス型パッケージ3号の表面利回りは8.3%とされています。
これに対して利回りの単純平均は約7.8%、組入比率を考慮しても約8.1%となりました(運用期間の違いは考慮外)。
私の計算の仕方の誤りもありそうですが、何れにしても表面利回り8.3%がどのように算出されているか説明があると、投資家に対してより親切だと感じられそうです。
元本状況の推移のイメージを
ファンドパッケージでは運用期間の異なる複数のファンドへの投資となるため、時期によって当初パッケージの投資中元本の総額が変化していきます。
つまり時間経過によって分散バランスも変わることになるため、投資中元本の推移が分かりやすいように例えば下記のようなグラフ・図を用意して頂けると有難いです。
またそれが大変な場合は、せめてパッケージの内訳に表示されるファンドの順序を運用期間の短い物からの順にするだけでも見通しが良くなりそうです。
バランス型の設計思想の説明を
「バランス型」という言葉に投資家は「クラウドクレジットが商品の安全性を考慮してバランスしてくれている」印象を受けていると思います。
ただバランス型パッケージの1号~3号を比較すると「通貨割合」に結構違いがあるため、実際にはその安全性にも差異がありそうに感じます。
このため、例えば「過去の運用実績に基づいて平均利回りがxx%期待できるように調整している」などの説明が都度あると、より投資しやすくなりそうです。
「社会的インパクト投資」の説明を
クラウドクレジットの過去のブログに次のような記載がありました。
クラウドクレジットでは、今年2018年の1月から世界のマイクロファイナンス機関等に融資を行うファンドをご提供することで、インパクト投資ファンドのご提供をはじめました。
これに対してマイクロローンファンドを数種類含むバランス型パッケージの「社会的インパクト投資」の比率は0%(対象外)となっています。
クラウドクレジットには海外投資・社会的インパクト投資を選考した投資家が集まっていると思います。
このため、バランス型パッケージでも「社会的インパクト投資」を含んでいるとアピールしても良さそうに思いました。
管理人の所感
分散投資のバランス先として海外への投資を期待している投資家は多いと思います。
これに対してソーシャルレンディング投資で多数の国に分散が出来るサービスはここしか無い状況です。
このため、クラウドクレジットのサービスがより使いやすくなり、より快適に分散投資が出来ることを期待しています。