こんにちは!管理人まさおです。
STは「Security Token(セキュリティトークン)」の略で、Securityは「証券」、Tokenは「象徴、証拠」などの意味を指しています。
何のこっちゃだと思いますが、何か価値がある物を電子的に特定可能な状態とし、それを証券として売買出来るようにしたものみたいですね。
例えば今回ご紹介する「ALTERNA(オルタナ)」は、不動産価値を小口化してSTとして購入可能とするサービスです。
不動産を小口化ってことは不動産型CFみたいなもん?
仰る通りですね。もちろん色々と違う点もありますが、最初のイメージはそれでも良さそうです。
またそういった点からまず僕自身が興味を持ち、またこのブログの読者の方にも親和性があると思い、今回、記事に取り上げてみました。
なおALTERNAは大手商社の「三井物産」グループが開始したサービスのため、少なくとも運営会社の信頼性は満点近くと考えても良さそうですね。
このため、もしご興味ありましたら今回ご紹介する内容にも目を通して頂けましたら幸いです。
ALTERNAの扱うデジタル証券について
先ほどALTERNAでは小口化された不動産価値を購入可能とお伝えしましたが、将来的には不動産以外にも扱われる可能性はあるようです。
もともとALTERNAとはオルタナティブ(代替)資産、つまり株や債権などの伝統的資産以外の資産を指す言葉から来ているようです。
また具体的には「不動産」「天然資源(コモディティ)」「ヘッジファンド」などが代表的に挙げられるようです。
このためALTERNAでも将来は「石油」「天然ガス」、「再生可能エネルギー」などに対するSTの発行もあり得るかもしれませんね。
ただし現在は(1号しかありませんが)不動産小口化のSTしか扱われていないようです。
STについてもう少し詳しく
みなさんはNFT(Non-Fungible Token)についてはご存じでしょうか?
NFTとはインターネット上の電子帳簿(ブロックチェーン)にデジタルアートなどの所有者、その取引履歴などを記録する仕組みのことです。
2年ほど前には小学生の書いたデジタルアートをNFTに紐づけて販売したところ380万円で売却出来た…なんて嘘のような話もありましたね。
そしてこのNFTとSTとはどうやら技術的には基本的は類似した(ほぼ同じ?)物のようです。
ただしNFTは法制度が曖昧なようですが、STは証券(金融商品)として正式に法制度の下で扱われる点が異なっている点のようです。
またNFTはパブリックな環境で不特定多数を相手に売買されがちですが、STはクローズドな環境のようなので流動性はやや下がりそうです。
ALTERNAの商品についてもう少し詳しく
ALTERNAでの投資単位は不動産型CFなどと同じ「ファンド」になりますが、そのファンドはSPCの採用により倒産隔離の対象となるようです。
もっとも三井物産が倒産するイメージは全く湧きませんけどね。
またイメージに銀行等からの借入金が登場していますが、これはLEVECHYの記事でもご紹介した「レバレッジ」効果を出すためでしょうか。
こうして見ると最終的なスキームはSTと不動産型CFとで異なりますが、やはり両者には似た点が多いのもご納得頂けたのではと思います。
ただしLEVECHY1号ファンドは募集金額6,700万円、ALTERNAの1号ファンドは33億円とスケールが違いますけどね笑
今回はここで小休止
さて、という訳で今回はALTERNAの概要についてご紹介してきましたが、ちょっと記事が長くなってきたため今回はここまでとさせて頂きます。
次回以降はSTと不動産投資型クラウドファンディングとの具体的な違いなどに迫っていきたいと考えています。
ただしALTERNAの1号ファンドの募集は6月21日(水)13時までとなっていますので、急ぎたい方は早めのチェックをお薦めします。
なお次の記事は気分と気合次第でのタイミングとなるため、それまでに間に合わない可能性が高いかもしれません。