不動産投資型クラウドファンディングの大家.comでこの1月に想定利回り6%の第2号ファンドが募集される予定です。
大家.comは東証2部上場企業グループ会社が運営するサービスで、他のサービスに無い多くの新しい仕組みを備えたサービスです。
現段階でのファンドの公開情報は「1月募集予定」と「想定利回り6%」のみです。
上場企業運営のサービスで想定利回り6%は高く、それだけでも投資意欲がかき立てられますよね。
だからと言ってそれだけの情報で投資判断を行うことはお勧め出来ません。
きちんとファンドの中身を確認して投資に値するかを吟味してから判断するようにしましょう。
その代わりに情報が公開されるまでの間に、大家.comの特徴を復習して投資に備えておくことをお勧めします。
大家.comの特徴まとめ
過去何度かこのブログでも取り上げていますが、改めて大家.comの特徴を整理しておきます。
- 東証2部上場企業グループが運営
- 優先/劣後出資方式を採用
- 買取保証一定期間中に対象不動産が売却出来ない場合に一定価格での買取を約束し...の仕組みを採用
- 流動性向上の仕組みを採用
- 株主優待でC/B1%が貰える
それぞれについて簡単にご説明しますね。
東証2部企業グループ
大家.comの運営会社は東証2部上場の株式会社プロスペクトの完全子会社、株式会社グローベルスです。
同社は大家.comの開始以前からの不動産事業と、アミューズメント施設や飲食店の設計・建設事業などを行っています。
2020年途中まではSKE48等を抱える株式会社KeyHolderの子会社で、株式会社キーノートという社名でした。
優先/劣後出資方式
優先/劣後出資方式はほぼ全ての不動産型CFサービスが採用している投資家保護の仕組みです。
普段からこのブログを読んで頂いている方には釈迦に説法ですが、主に次のような特徴があります。
- 投資家と同一物件にサービス運営会社側も出資
- 不動産の売却価格が想定より低くても運営会社側が先にダメージを引き受け(劣後出資)
- 逆に想定より高い場合は想定利回り以上の利益を運営会社側が総取り
このため運営会社は利益のため、あるいは損失を出さないため必然的にファンドを成功させる努力をすることになります。
買取保証制度
大家.comの他サービスに無い特徴として、投資対象の不動産に対する保証会社による買取保証一定期間中に対象不動産が売却出来ない場合に一定価格での買取を約束し...があります。
この仕組みにより優先/劣後の範囲を超えて不動産価格が下落しても、一定以上での買取が保証されるます。
ただし天災や火災発生時は買取されない事もあるため、御守り程度と考えておくのが良さそうです。
流動性向上の向上
不動産型CFの欠点は運用が開始すると運用終了までの売却が難しく流動性に掛けている点ですね。
これに対して大家.comでは「①運営会社による買取(手数料あり)」と「②STOでの市場構築による売買」が用意されます。
これによって運用期間中に急にお金が必要になっても、途中抜け出来る可能性が向上されています。
※STOについては詳しくはこちらをご確認下さい。
株主優待制度
大家.comの運営会社の親会社プロスペクトの株主優待により、何と大家.comでの投資期間満了時に投資額の1.0%分のキャッシュバックが貰えます。
しかも1株(2021年1月5日終値で30円)の保有でも優待の対象となるため、持っておかない手は無さそうですね。
メリット以外も考えておくべき
投資判断の際には必ず大家.comに投資を行うにあたってのデメリットも考えておいて下さい。
ファンド個別のリスクもそうですが、それ以外にも次のようなポイントが思いつきました。
- 買取保証一定期間中に対象不動産が売却出来ない場合に一定価格での買取を約束し...があっても元本保証される訳では無い
- サービス開始間もなく償還実績の信頼性には欠ける
- 上場企業(グループ企業)でも倒産する時は倒産する
これ以外にも見えないリスクは多々あるはずです(そんなこと言ってるとどのサービスでも投資出来なくなりそうですが)。
それでもなおメリット面なども含めて想定利回り6%が魅力的に思えるようなら、私と一緒に大家.comでのファンド募集に備えておきましょう。