クラウドクレジット「ファンドパッケージ機能」の詳細と課題、その調査結果について

海外投資専門のソーシャルレンディングサービス「クラウドクレジット」から「ファンドパッケージ機能」新設のお知らせがありました。

クラウドクレジットは元々その特性から、他のサービスに比べて高利回りを狙える代わりに元本割れ案件に遭遇する可能性の高いサービスです。

ただし利用者全体で見ると、損益合計が元本割れしている利用者はそこまで多くは無い状況となっています。

利用者全体の損益統計のイメージ

これは利用者の多くが複数案件に分散投資を行いリスクを平準化していることを示しています(代わりに利回りも4~5%に落ち着きますが)。

そして今回発表された「ファンドパッケージ機能」はこの分散投資を簡単に実現可能にする機能となるため、課題は無いかなど、その内容について調査してみました。

「ファンドパッケージ機能」とは

「ファンドパッケージ機能」は複数ファンドを1パッケージにまとめる際に、テーマを決めて組み合わせが行われるとのことです。

パッケージのタイプ

現在予定されているパッケージは2つ。

タイプ提供開始予定日概要
バランス型1月15日貸付先事業者と各通貨の分散によるバランス重視
社会的インパクト重視型1月28日社会的インパクト重視ファンドを組み合せ

用語 社会的インパクト投資

今後は他のタイプのファンドパッケージも順次提供予定とのことです。

投資金額と各種条件

クラウドクレジットの通常の個別ファンドの最低投資金額/投資単位は1万円以上1万円単位となっていますが、ファンドパッケージでは10万円以上10万円単位となります。

さらにファンドパッケージは「個別ファンドを複数契約する形式」となっているため、次のような条件が付きます。

  • 一部のファンドが不成立でも他のファンドとの契約は成立する
  • 含まれるファンドが1本でも募集終了するとファンドパッケージも募集終了となる

つまりこの機能は新たなファンドを組成するのではなく、単に複数ファンドの投資申込を簡易化してくれる機能のようですね(便利ではありますが)。

ファンド不成立の可能性

パッケージの条件で気になるのが「一部のファンドが不成立でも他のファンドとの契約は成立」という点です。

折角「バランス型」に申し込んだのに、そのバランスが壊れた状態で残りのファンドとの契約が成立してしまう可能性があるということですからね。

このため、クラウドクレジットでの過去のファンド不成立状況を調査してみました。

2020年1月12日時点の募集完了状況
募集完了総数1,055件
不成立件数22件

つまり2%程度の確率で不成立ファンドが発生していますが、この2019年の1年だけに絞ると2件しか発生していないことも確認できました。

不成立ファンドの発生状況
件数
2019年2件
2018年3件
2017年10件
2016年4件
2015年3件

クラウドクレジットはここ最近人気が非常に高く、毎月2000人程度ユーザーが増えている状況ですからね。

少し心配にも思いましたが、不成立ファンドの発生についてはあまり気にする必要は無さそうです。

パッケージの課題と期待

今回のパッケージでは今のところ、少し課題がありそうに思いました。

  1. パッケージ内のファンドは運用期間が異なり時間経過とともに分散効果が失われる
  2. 異なるパッケージに重複するファンドが含まれると分散に偏りが発生する

これらの防止のため、重複ファンド発生時の個別除外機能や、申込時の警告表示機能など対策が施されることを期待します。

マジックナンバー「30」との関係

クラウドクレジットは分散先の投資件数としてマジックナンバーの「30件」を推奨しています。

これは「貸付先を10、20、30と増やすにつれ資産の棄損率は小さくなり、40、50と増やしてもその低減効果が小さくなる」という研究結果によるものとのことです。

これに対して今回のパッケージに含まれるファンド数はお知らせを読む限りでは10件となりそうです。

このため今後は「30件」パッケージの登場も期待できそうですね。

私自身はクラウドクレジットのカメルーン案件などが捕まったままなので追加投資しづらい状況ですが、パッケージの詳細内容次第では投資再開も考えたいと思います。

クラウドクレジット

海外投資と社会貢献(社会インパクト投資)の両方を追求することを目的としたソーシャルレンディングサービス。

  • 大手企業グループからの投資多
  • ユーザー数業界トップクラス
  • 利回り目安5.5~11%
  • 世界各国へ分散投資が可能
  • SDGsに合致した社会貢献投資も
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