ネット金融最大手のSBIグループが運営する老舗サービス「SBIソーシャルレンディング」で2019年8月19日10時から「SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo 4号」の募集が予定されています。
ファンドの基本的な情報
ファンド名 | SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo 4号 |
---|---|
運用利回り | 6.00%(年利換算) |
運用期間 | 約1年 |
募集予定 | 2019年8月19日10時~ |
担保/保証 | 担保付 |
募集金額 | 8億円 |
必要資金 | 5万円~ |
返済方法 | 一括返済 |
投資スケジュール
- 募集開始日2019.08.19
- 募集終了日2019.08.23
- 運用開始日2019.08.26↑約1年↓
- 運用終了日2019.09.13
投資スキーム
「SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo」シリーズでは、第三債務者の担保不動産評価額の85%から先順位債権額を引いた金額(先順位がいる場合)を貸付額の上限とした貸付が行われます。
またSBIソーシャルレンディングは借手から第三債務者へのその貸付債権に質権を設定するため、OwnersBookのファンドの財務構造の図に似せると次のようなイメージとなります。
担保評価額合計
9億4,117万円以上
不明
(xx%)
8億円
(85-xx%)
OwnersBookに比べると実際の不動産の場所、評価額、先順位の貸付額などが分からないのでリスクが読みづらいですね~。もちろんその分、OwnersBookより高めの予定利回りが設定されていますが。
不動産評価額の85%ってどうなの?
先のご説明の通り、Neoシリーズでは不動産評価額の最大85%までの貸付を行いますが、OwnersBookの場合は80%までの貸付となっているため、こちらもその分リスクが高くなっていると言えます。
また奇しくも貸付先のウェブサイトに次のような説明があります。
多くの不動産担保ローンが希望金額の6~7割の融資金額に留まるのに対して、(貸付先の名前)では、希望金額満額の融資を行うこともございます。
つまり一般的な不動産担保ローンよりもリスクの高い貸付けを行っていることになりますね。
良い方に考えれば、スタッフの貸付先に対する目利き力や回収能力に対する自信があり、悪い方に考えれば人の褌(この募集)で貸付けを行うのでリスクを取っても大きな影響は無い、と判断している可能性も考えられます。
他の貸付状況
Neoシリーズは既に3号まで募集されており、その全てが今回の貸付先と同一の貸付先となります。このため、1~3号の貸付および償還状況についてまとめておきます。
号 | 貸付金額 | 償還済元本 | 予定利回り |
---|---|---|---|
1号 | 8億9,785万円 | 2億3,677万円 | 6.5% |
2号 | 14億9,915万円 | 1億0,003万円 | 6.5% |
3号 | 19億7,945万円 | 0円 | 6.0% |
合計 | 43億7,645万円 | 3億3,680万円 | – |
今回の募集金額を合計すると同じ借手に対して約50億円の元本を貸し付ける状況になりますね。
それぞれ別々の貸付債権に対して質権が設定されているため、この金額がそのままリスクになるとは限りませんが、投資する側としては頭に入れた上で投資判断を行っておいた方が無難そうですね。
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