ネット金融最大手のSBIグループが運営する「SBIソーシャルレンディング」で7月21日(火)10時から「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド29号」の募集が予定されています。
本シリーズはもう間もなく30号目を迎える人気シリーズですが、このコロナ禍にあり何も考えずに投資するのではなく、担保などの状況も見て判断をしておくべきと考え、毎度ではありますが担保物件の状況などについて調査してみました。
ファンドの基本的な情報
ファンド名 | SBISLメガソーラーブリッジローンファンド29号 |
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運用利回り | 7.00%(年利換算) |
運用期間 | 約1年 |
担保/保証 | 担保付 |
募集金額 | 10億9,700万円 |
必要資金 | 5万円~ |
返済方法 | 一括返済 |
投資スケジュール
- 募集開始2020年07月21日 10時
- 募集終了2020年07月29日 12時
- 運用開始2020年07月30日
- 運用終了2021年7月末日
- 最終分配2021年8月15日
担保不動産について
本ファンドの担保不動産は福島県郡山市に所在する山林および雑種地の事業用地2地点です。
担保① | 担保② | |
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担保種別 | 山林・雑種地 | 山林 |
土地面積 | 41,811㎡ | 36,389㎡ |
管轄電力会社 | 東北電力 | |
売電価格 | 24円/kWh |
担保の価値について
本担保については不動産単独での価値算定は難しくされていません。
担保種類 | 【抵当権設定】(第一順位) 事業用地に設定された地上権 |
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担保価値 | 地上権単独での換価処分は困難なため担保価値の算定はなし。 |
では何を根拠に約11億円の貸付を行うかと言うと、本シリーズでは毎度お馴染みの【収益還元法】で算出した価値を根拠としています。
つまり本ファンドによる貸付で太陽光発電施設を建設し、太陽光発電事業実施期間中の見積純収益をSBIソーシャルレンディングが算出し、貸付額を上回るため貸付可能と判断されています。
ちなみに本ファンドでの見積純収益は約16億1,900万円(運営収益 約20億3,100万円-運営費用等 約4億1,200万円)と算出されています。
福島県郡山市の地価状況
本ファンドの担保は山林地域に所在し単独では換価が困難ではありますが、参考までに地価公示・地価調査 (2020年) – 全国地価マップで福島県郡山市の地価状況を調査してみました。
この様子は市街地の物のため完全に参考レベルですが、福島県郡山市の地価状況は悪くはない状況のようです。
今回の投資ポイントとまとめ
今回の投資ポイントには次の3点を挙げてみました。
- 利回りが7.0%と高目
- 運用期間も1年とちょうど良い長さ
- 担保はSBIソーシャルレンディングの信頼性次第
本シリーズは過去デフォルトの発生も無いため、後は本当にSBIソーシャルレンディングのファンド組成判断を信じるか信じないか・・・ですね。
なお余談ですが7月21日は本サイトでも取り上げている下記の2件のファンドも募集が予定されています。
個人的にはこの中ではCRE Fundingのファンドが一番好みですね。