バンカーズは、1974年設立の老舗企業が2020年12月に開始した融資型クラウドファンディング(以下「融資型CF」)サービスです。
※融資型クラウドファンディングはソーシャルレンディングと同義です。
元々の貸金企業を母体に、このサービスを立ち上げるために大手金融機関出身者が集結したようです。
最近は不動産投資型クラウドファンディングの新サービスが次々に登場しています。
対して融資型CFは2019年11月willcrowdから約1年ぶりの新サービス登場ですね。
このためまだ融資型の特徴をご存じでない方もいらっしゃると思いますので、本記事ではバンカーズの特徴やメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

これから新しい投資先をお探しの方に、ぜひご参考頂ければと思います。
バンカーズの基本情報
まずはバンカーズの基本情報をご紹介します。
運営会社 | 株式会社バンカーズ(未上場) |
---|---|
設立年月 | 1974年8月 |
サービス開始 | 2020年12月 |
目標利回り | 2.0~4.5%前後(年利・税引前) |
運用期間 | 6~12ヵ月 |
必要金額 | 1万円~ |
募集頻度 | 月1回、3~5,000万規模予定 |
募集方式 | 先着方式 |
入金方式 | 後入金方式 |

運営会社は貸金業者として47年の実績があり、貸付先の選定に期待が持てそうです。またサービス開始当初の全メンバーの金融キャリアを足すと270年にもなるそうです。
親会社について補足
運営会社の株式会社バンカーズは現在、バンカーズ・ホールディングスの子会社という形になっています。

バンカーズグループ
と言っても所謂ホールディングスの形を採っているだけで実質的な本体企業と思われます。
またホールディングスにはサイバー・エージェントやインキュベイトファンドが出資を行っているようなので名前以上に期待出来る企業かもしれません。
バンカーズでの投資対象
バンカーズは融資型CFサービスです。
このため他のサービスと同様に投資先にお金を貸して返済から利益を得る形となります。

バンカーズのスキーム
この時、最も重要になるのが運営会社による借手側の選定眼です。
その点で47年の実績あるバンカーズには期待したいと思います!

ちなみに貸付先は国内だけでなく海外案件も扱っていくようです。
バンカーズのメリット
まだバンカーズはサービス開始したばかりです。
このためバンカーズの説明や一般的な融資型CFのメリットをご紹介します。
もちろんメリットに感じない場合は投資応募を避けることをお勧めします。
現在、バンカーズで投資を行うメリットは主に4つ。
- 運営会社の貸付実績
- 高い利回り
- 1万円から投資が可能
- 運用中の金額の上下が無い
以下では、それぞれのメリットの内容をご紹介していきます。
運営会社の貸付実績
繰り返しになりますが、バンカーズの運営会社は47年の貸付実績があります。
過去にトラブルを起こした融資型CFは貸付実績の浅い会社も多かったと思います。
その点でバンカーズの長年の経験は期待が持てるのではないでしょうか。

ちなみに融資型CFの「J.LENDING」はJASDAQ上場企業グループで、設立から66年の企業が運営していますので、合わせて検討してみては如何でしょうか。
高い利回り
1号案件の目標利回りは3.59~4.37%と高い利回りが設定されていました。

利回りサンプル(1号案件)
※その後、1.86~2.65%のファンド募集なんかもありました。

同じく融資型CFで人気の「クラウドバンク」の利回りもだいぶ落ち着いてきたため、いい勝負になるかもしれませんね。
1万円から投資が可能
バンカーズでは1万円からの投資が可能です。
先ほどご紹介した老舗企業が運営する「J.LENDING」は実は最低50万円が必要です。
このため手元に大きな資金が無い方でも気楽に参加できる点はメリットだと思います。
投資単位 | サービス名 |
---|---|
1万円~ | SBIソーシャルレンディング、クラウドバンク、Pocket Fundingなど |
2万円~ | LENDEXなど |
50万円~ | J.LENDING、bitREALTYなど |

例えば1万円を1年間、5%で運用しても500円の儲けにしかなりません。
そのことも念頭に入れて、各サービスを自分の身の丈に合わせて利用していくことが大切ですね。
運用中の資金の上下が無い
これは融資型CFや不動産投資型クラウドファンディングで共通のことですが、バンカーズで運用中の資金は株価のように毎日上下することはありません。
このため日々チャートとにらめっこする必要が無いため、楽で良いですね。
ただし最終的に貸付先が破綻して担保価値が予定よりも低い場合、元本割れの可能性もあります。
その事も念頭に入れてうまく付き合っていくようにしましょう。
バンカーズのデメリット
バンカーズでの投資を検討している方の中にはデメリットやリスクが気になる方も多いと思います。
そこで、バンカーズのデメリットについてもご説明しておきたいと思います。
バンカーズで投資するデメリットは4つあります。
- 元本保証がない
- 途中解約は不可能
- 利益は総合課税の対象
- 運営会社の倒産リスク
元本保証がない
全ての投資に言えることですがバンカーズでも元本保証はありません。
どんなにバンカーズの目利きが優れていたとしても貸付先の破綻はあり得ます。
もちろん経営面での失敗だけでなく不景気や天災の影響も受けます。
このため元本割れがどうしても怖い方にはこのサービスはお勧め出来ません。
利益は総合課税の対象
株式などの利益は分離課税として他の所得と別に一律の税率が課せられます。
これに対してバンカーズで得た利益は、例えばサラリーマンとして得た所得と合算して総合課税の対象となります。
このため元の稼ぎが大きい方は節税策の検討も必要になるかもしれません。
課税所得 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
~195万円 | 5% | 0円 |
~330万円 | 10% | 97,500円 |
~695万円 | 20% | 427,500円 |
~900万円 | 23% | 636,000円 |
~1,800万円 | 33% | 1,536,000円 |
~4,000万円 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円~ | 45% | 4,796,000円 |

※各金額を超えると所得全体がその率で課税される訳ではなく、超過部分に課される税率です。
運営会社のリスク
運営会社のバンカーズが倒産した場合、投資中のお金が戻らない可能性もあります。
また全額戻ってくるにしても、非常に時間が掛かることも考えられます。
老舗企業のため信頼したいところですが、絶対はありません。
このため余裕資金内での投資とすることと、他サービスとの分散投資をお勧めしています。
まとめ
さて現時点でご紹介できる点は以上ですが、まとめると次のようになります。
- 47年の老舗企業が運営しているため貸付先の目利きに期待!
- 現在までのところ、利回りは2.5~4.5%前後で推移
- 決して高利回りではないが毎度短時間で募集完売!

1万円からの投資も出来るため、まずは少額から投資を始めて、バンカーズの魅力をチェックしてみては如何でしょうか。
おまけ(会員登録の流れ)
ここからは会員登録の流れと、事前に準備が必要となるものについてご紹介します。
会員登録前に必要な物はたった4点
- メールアドレス
- 本人確認書類(2点)
- 銀行口座確認書類(1点)
このうち本人確認書類と銀行口座確認書類は途中で画像をアップロードする必要があります。
本人確認用に利用できる画像
本人確認書類には次のうち2点の画像ファイルを提出する必要があります。
- 運転免許証
- 写真付き住基カード
- パスポート(顔写真貼付面と所持人記載欄)
- 健康保険証(現住所の記載があるもの)
- 在留カード
- 運転経歴証明書
- 個人番号(マイナンバー)カードの表面のみ
- 特別永住者証明書(両面必須)
また各種健康保険証を提出する場合は被保険者記号と番号をマスキングしておくことが出来ます(推奨)。

保険証のマスキング
※領収書・証明書は発行から3ヶ月以内である必要があります。
銀行口座確認用に利用できる画像
銀行口座確認書類には次の1点の画像が必要となります。
- 通帳
- キャッシュカード
- ネットバンキングの口座が確認(銀行名・支店名(番号)・口座名義人・口座癌号)出来る画像
会員登録の流れ
バンカーズでは次のステップで口座開設を行うことが出来ます。

会員登録の流れ
仮登録
仮登録では主に次の登録を行います。
- メールアドレス
- パスワード
- 秘密の質問と答え
また各種利用規約やプライバシーポリシーへに同意する必要があります。
本登録
本登録では次のような情報の登録を行います。
- 氏名(漢字・フリガナ)
- 性別
- 生年月日
- 住所(郵便番号含む)
- 電話番号
- 銀行口座情報
- 職業や年収、金融資産
またこの流れで本人確認書類(2点)と銀行口座確認書類(1点)もアップロードします。
ウェルカムレター受領
本登録完了後、登録内容を元にバンカーズが審査を行い、問題がなければ2~3営業日中にウェルカムレターが発送されます。
レターが届いたら記載されているQRコードかURLからサイトにアクセスし、同じレターに記載のコードを入力することで会員登録が完了します。

ウェルカムレター
なお登録完了後にマイページでマイナンバーカードをアップロードする必要がありますので、そちらの事前準備も必要になります。