FUEL(ふえる)オンラインファンドは貸付を通じて東証1部上場企業などで投資運用が出来るサービスです。
例えば次の東証1部上場企業グループでの募集がありました。
- (3252)日本商業開発
- (2982)エー・ディー・ワークス
どちらも不動産業を主とした企業のため初耳の方も多いかもしれませんね。
とは言えやはり東証1部上場企業、未上場企業などより安定した投資が期待できそうです。
そこで今回、こういった企業に投資が出来るFUELオンラインファンドについて、そのメリット面に加えてデメリット面も合わせてご紹介したいと思います。

これから新しい投資先をお探しの方に、ぜひご参考頂ければと思います。
FUELオンラインファンドの基本情報
まずはFUELオンラインファンドの基本情報をご紹介しておきます。
運営会社 | FUEL(ふえる)株式会社 |
---|---|
サービス開始 | 2020年12月 |
予定利回り | 2.0~5.0% |
運用期間 | 6~24ヶ月 |
必要資金 | 1万円~ |
募集方式 | 先着方式 |
入金方式 | 先入金方式 |
FUELオンラインファンドでの投資対象
ご紹介の通り、FUELオンラインファンドでは東証1部上場企業グループでの投資運用が可能です。
その中で例えば1号ファンドでは、日本商業開発グループの「JINUSHIビジネス」事業資金への貸付が行われました。

「JINUSHIビジネス」スキーム図
このように投資先の事業を確認してから応募すると、ちょと投資が楽しくなるのではないかと思います。
FUELオンラインファンドのメリット
次に、FUELオンラインファンドで投資を行う際のメリットをご紹介していきます。
管理人の考えるFUELオンラインファンドのメリットは5つ。
- 投資先会社の安心感
- 高い利回り
- CRE Fundingでも投資可能
- 1万円から投資が可能
- 運用中の資金の上下が無い
投資先の安心感
何度かご紹介しているようにFUELオンラインファンドでの投資先は東証1部上場企業グループです。
ソーシャルレンディングサービスなどでは未上場企業も多い中、この点においては比較的安心して投資資金を預けることが出来るのではないでしょうか。

もちろん未上場でも経営が確かな会社もありますが外部から伺い知ることは難しいため、上場企業の方が安心感がありますね。
将来的には東証1部上場以外も加わるかもしれませんが、その頃にはFUELオンラインファンド側の実績が積みあがって来ることが期待されます。
高い利回り
FUELオンラインファンドでの利回りは2.0~5.0%程度となっています。
また同じ投資先でも保全方法の選択次第で予定利回りとリスクの調整が出来ることもあります。

条件次第で利回りが変わる様子
例では保全無しの場合5.0%、「ローン保証」「為替予約」が追加された場合は2.0~4.5%の予定利回りのファンドに応募することが出来ます。

初心者の方でもリスクとリターンの関係を感覚的に意識できる、良いファンド募集の仕方だと思います。
CRE Fundingでの投資
FUELオンラインファンドの運営会社FUELは「CRE Funding」も運営しています。
こちらは東証1部上場の不動産会社シーアールイー専門の投資サービスで、基本的な機能やインタフェースはFUELオンラインファンドと同じです。
またFUELオンラインファンドの投資口座でCRE Fundingでも投資可能なため、1度の口座開設で2つのサービスで投資できるのは非常に便利な点ですね。
1万円から投資が可能
FUELオンラインファンドでは最低1万円からの投資が可能です。
中には50万円以上必要なサービスもあるため、状況に合わせて投資金額を調整しやすいサービスですね。
最低必要金額 | サービス名 |
---|---|
1円~ | |
1万円~ | |
50万円~ |

例えば1万円を1年間、5%で運用しても500円の儲けにしかなりません。
そのことも念頭に入れて、各サービスを自分の身の丈に合わせて利用していくことが大切ですね。
運用中の資金の上下が無い
これは融資型CFや不動産投資型クラウドファンディングで共通のことですが、FUELオンラインファンドで運用中の資金は株価のように毎日上下することはありません。
このため日々チャートとにらめっこする必要が無いため、楽で良いですね。
ただし最終的に貸付先が破綻して担保価値が予定よりも低い場合、元本割れの可能性もあります。
その事も念頭に入れてうまく付き合っていくようにしましょう。
FUELオンラインファンドのデメリット
FUELオンラインファンドでの投資を検討している方の中にはデメリットやリスクが気になる方も多いと思います。
そこで、FUELオンラインファンドのデメリットについてもご説明しておきたいと思います。
私が考えるFUELオンラインファンドのデメリットは今のところ3つあります。
- 元本保証がない
- 利益は総合課税の対象
- 運営会社の倒産リスク
元本保証がない
全ての投資に言えることですが元本保証はありません。
もちろん東証1部上場企業などでの投資のため倒産確率は低いとは思われますが、決してゼロとは言えません。
このため元本割れがどうしても怖い方にはFUELオンラインファンドはお勧めは出来ません。
利益は総合課税の対象
株式などの利益は分離課税として他の所得と別に一律の税率が課せられます。
これに対してFUELオンラインファンドで得た利益は、例えばサラリーマンとして得た所得と合算して総合課税の対象となります。
また総合課税の場合は累進課税により課税率が高くなるため、元の稼ぎが大きい方は節税策の検討も必要になるかもしれません。
参考 所得税の税率(国税庁)

一定金額を超えると全額に対する税率が高くなる訳では無く、その金額を超えた部分に高い税率が課されることになります。
運営会社のリスク
運営会社のFUELが倒産した場合、投資口座に残しているお金は戻って来ない可能性があります。
FUELは上場企業などからの資金調達により財務体制は弱くは無いとは思われますが、あくまでもベンチャー企業のため念頭に置く必要はあります。
ただ影響を受けるのは投資口座の資金だけで、各企業への投資中資金はFUELが倒産しても戻る可能性が高いようです。
ただそうは言ってもFUELが対応できなくなることで返済時間が掛かることは考えられそうです。
このため余裕資金内での投資とすることと、他サービスとの分散投資をお勧めしています。
FUELオンラインファンドのその他の特徴
ここからはメリット・デメリット以外の特徴をご紹介していきます。
各種手数料について
FUELオンラインファンドの次の各種手数料は基本無料です。
- 口座開設利用料 0円
- ファンド申込手数料 0円
- ファンド運用手数料 0円
ただし銀行口座と投資口座との入出金いずれも振込手数料が必要となります。
その際、銀行口座→投資口座への入金は入金元の銀行側で掛かる手数料です。
これに対して出金時は次の一定の手数料が掛かってきます。
ただし出金先口座がGMOあおぞらネット銀行の場合は手数料無料です。
このため、事前にGMOあおぞらネット銀行でも口座開設しておくことをお勧めします。
FUELオンラインファンド
FUELオンラインファンドの総合評価
まだ募集ファンド数が少ないため評価は付けられませんが、ひとまず主な特徴を整理します。
- 東証1部上場企業グループでの投資運用が可能
- 利回りは2.0~5.0%程度が狙える
- 同じファンドでも複数の保全方法・利回りを選んで投資が可能
- CRE Fundingと共通の投資口座で投資が可能
今後、数件~10数件と募集・償還し始めてから改めて再評価したいと思います。