事業者が投資家より不利な立場で投資を行うことで投資家の出資金を保護する仕組み。
まず前提として不動産投資型クラウドファンディングの基本的な流れは、運用開始時に不動産を購入して運用終了時に売却する形になります。
そして想定価格以上で売却出来た場合は問題なく元本償還されますが、逆に下回った場合は元本割れの可能性が出てきます。
ただしそのファンドで優先劣後出資構造が採られている場合は想定価格から多少下がっても正常に元本償還が行われる可能性があります。
何故ならこの仕組みでは事業者側が投資家より不利な立場で出資することで、投資家の出資より先に下落分のダメージを引き受けるためです。
またこの時の事業者による出資を「優先出資」、投資家側の出資を「優先出資」と呼びます。
なおこの仕組みは不動産投資型クラウドファンディングのほぼ全てのサービス、ファンドで採用されています。
優先劣後出資構造も万能ではない
先ほどご紹介した通り優先劣後出資構造があると不動産の価格下落局面でも投資家の出資金へのダメージは発生しにくくなります。
ただし価格が下落して劣後出資部分に割り込んでいる状況で、事業者が損を覚悟してその不動産を売却するかは別問題です。
例えばより高額で購入を検討してくれる相手を見つけるか、不動産市況が回復するまで売却を待つ可能性があります。
まさお
その場合は運用期間終了が延々と延長される可能性もある点には注意が必要ですね。
優先劣後出資構造の同義語
サービスによって優先劣後出資構造のことを次のように呼ぶこともあります。
- 優先劣後出資方式
- 優先劣後出資システム
まさお
どれも同じですが本サイトでは「優先劣後出資構造」を採用しています。