こんにちは!管理人まさおです。
Jointo αで5月17日(月)12時から募集予定の新ファンドの情報を読みながら、ふと気付きました。
「あれ?これJointo αの儲け無いよね?」
もう少し具体的にご説明しますね。
ファンドの基本的な情報
まず今回のファンド「アルファアセットファンド京都祇園第3回」の基本的な情報をご紹介します。
予定分配率 | 3.80%(年利換算) |
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運用期間 | 約6ヵ月 |
保全方法 | 優先/劣後出資方式 |
募集金額 | 1,960万円 |
必要資金 | 10万円~ |
申込方式 | 抽選式 |
ここでは「運用期間約6ヶ月」で「予定分配率(年利)3.8%」という点を覚えておいて下さい。
賃貸借契約の概要
次に今回のファンドでの投資物件の賃貸借契約をチェックします。
貸主 | 穴吹興産株式会社 |
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借主 | 株式会社日本ネットワークサービス |
契約形態 | 建物賃貸借契約(パス・スルー型マスターリース) |
契約期間 | 2021年4月1日~2022年3月31日 |
Jointo α運営会社の「穴吹興産」が物件所有者(貸主)ですね。また来年3月までの契約予定です。
投資スケジュール
- 募集開始2021年05月17日 12時
- 募集終了2021年05月18日 18時
- 運用開始2021年06月01日↑約6ヵ月↓
- 運用終了2021年11月30日
運用期間は物件の賃貸契約期間にすっぽりと入っています。
分配金の内訳(半年間)
最後にファンドの分配金の半年間の内訳を確認します。
分配金の内訳 | |||
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分配原資(全賃料収入-必要経費) | 600,598円 | ||
優先出資分配金(お客様) | 全体196口 | 373,420円 | |
1口あたり | 1,905円 | ||
劣後出資分配金(営業者) | 227,178円 |
半年間の分配金が1口(10万円)毎に1,905円、年利換算で3.8%とファンド基本情報に一致しますね。
「Jointo αの儲け無い」とは?
ここまでの説明をまとめます。
- 分配金の原資は全て賃料から
- 物件の所有者は穴吹興産
- 運用期間中は賃貸契約も継続
つまり本来、穴吹興産は全賃料が収入となるのに、ファンド募集により得られる収入が大幅に減るわけですね。
もう一度言います。
「あれ?これJointo αの儲け無いよね?」
Jointo αに問い合わせてみました
上記の内容を踏まえ、Jointo αに問い合わせてみました。
今回、こうやってファンド募集を行う穴吹興産にとってのメリットは何になるのでしょうか?
ご質問の件ですが、ご指摘いただきました通りファンド募集自体に関して弊社としましては収益としてのメリットはございません。
現時点では、会員登録者数をより多く獲得することを目的として新たな商品をリリースさせていただいております。
弊社としましては、今後不動産クラウドファンディングを通じて幅広いお客様への商品提供を模索しており、現在はその過程と捉えていただければ幸いです。
ストレートに正直なご回答を頂けましたね。
要するに将来はJointo αを通じ、通常の不動産投資や小口化商品のお誘いがあるのかもしれませんね。
今回のまとめ
そもそもJointo αではファンド募集時に総出資額の30%分の劣後出資が付きます。
この劣後出資があると投資物件売却時などに売却損が発生した際、投資家の出資分に影響が及びにくくなります。
対して今回のファンドの投資物件は特に売却予定も無いようなので、あってもなくてもそこまで影響無いかもしれませんね。
ただもちろんファンド固有のリスクはありますので、詳しくはファンドページの「リスク」欄でご確認下さい。