OwnersBook「文京区パーキング第1号ファンド第1回」は利回りが低い！

3月9日(金)18時から募集開始予定の「OwnersBook」（オーナーズブック）の「文京区パーキング第1号ファンド第1回」ですが、利回りが4.5%とソーシャルレンディング界隈の中でも低目に設定されています。

更に、OwnersBookで募集されるファンドはこのところ4.5%で募集開始されるものと、5.0%で募集開始されるもの2タイプがありますが、今回のこのファンドはその低いタイプのファンドとなっています。

ですが本ファンドには利回りではなくファンドの安定性について優れたポイントもありますので、ソーシャルレンディング投資を行う上での1つの参考として、本ファンドの内容をご紹介したいと思います。

ファンドの基本的な情報

ファンドの詳細な情報

今回のファンドもいつものように2つの物件で構成されており、1件目が7,000万円、2件目が10万円の貸付と比率が1件目に偏っていますので2件目については省略します。

※ソーシャルレンディングでは貸金業法に抵触しないように多くの場合、1つのファンドは複数の案件で構成されています。

東京都文京区湯島に所在するパーキング

OwnersBookでパーキング案件が扱われるのは2回目となります。

また前回のパーキング案件は今回と同じ不動産保有会社Ｎ向けのファンドとなっていましたが、こちらはすでに期限前弁済みで最終配当を計算中の状況とのことです。

ちなみにＮ社は過去3年間黒字で安定した経常利益を計上し、また前回のファンド分を含めて「時間貸しパーキング」事業への投資で既に10件の実績があり、OwnersBookから見て、投資対象としてリスクが比較的低い会社と判断されたのだと思われます。

リスク評価

リスク評価としては立地良し、稼働率良しで、貸付先不動産保有会社の状況もまぁまぁとなっています。

またこれらの評価基準の中ではロケーションは変化しない、スポンサークレジットも年を経る毎にリスクは低く評価されますが、稼働率単位については状況により変化する可能性もありそうですね。

ただ今回の場合は「当該土地全体を一括で大手駐車場運営・管理会社に賃貸」する予定となっており、また既に賃貸借契約締結済みとなっているため、この点についても今回はあまり心配しなくても良さそうです。

物件の財務構造

OwnersBookで募集されるファンドは基本的に担保不動産の評価額の80%以下までの金額までしか募集せず、かなりリスクを抑えたものとなっておりますが、今回のファンドでは更にそれよりも低い69.3%の募集金額となっています。

またこの担保不動産のある東京都文京区エリアはここ5年以上連続で地価が上昇傾向にあるため運用期間（25ヵ月）中に、不動産評価額がこれを下回る可能性は低いのではないでしょうか。

参考リンク：地価調査 – 東京都 文京区 (2017年) – 地価公示・地価調査(基準地価)

まとめると

今回のファンドは利回りが4.5%と低く設定されていますが次のような安定性も感じられるポイントがあるため、安定志向の方や、分散投資のリスクをあまりとらない側の資産置き場など向きのファンドではないかと思います。

• OwnersBookが上場企業のため未上場企業に比べて安定性が期待できる。
• 本ファンドの貸付先はOwnersBookで返済実績がある。
• またパーキング事業で既に10件の実績があり、それなりの安定性が期待できる。
• 担保不動産は東京都文京区湯島にあり周辺地域の地価はここ5年以上上昇傾向にある。
• また今回の募集金額は担保不動産評価額の79%未満に設定されている。

あとは利回りの他に唯一気になるのは運用期間が25か月と中期に設定されているため流動性が低くても構わないお金で投資を検討すると良いのではないかと思います。

OwnersBook

OwnersBookは東京23区を中心とした不動産投資を間接的に行える融資型クラウドファンディングサービスです。

• 東証プライム上場企業運営
• 全ファンド不動産担保付き
• 元本割れ0件(2021年8月現在)
• 2014年9月開始
• 利回り目安2～6%
• 1万円からの投資

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