【疑問あり】本当に安全になるの？CREALの信託銀行を活用した分別管理に疑問をぶつけてみた。

すでにご存じの方も多いとは思いますが、先週7月24日(水)にCREALから投資家向けに「【CREAL】信託銀行を活用した分別管理に関するご案内」のお知らせが届きました。

メールの内容を簡単にまとめると次のような内容になります。

「（あまり深くは考えないけど）投資資金が安全に管理されるのなら単純に良いことだ」という方も多いかと思いますが、私はそれだけでは納得できませんでしたので疑問点をCREALにぶつけてみました（そのせいで記事にするのが遅れましたが・・・）。

そもそも信託銀行って何？

私自身、信託銀行の定義について明確に説明できなかったのでざっくり調べてみると「個人や企業の財産を受託者（信託銀行）に移転させて管理・運用する信託業務を行うことができる銀行」とのことです。

つまり今回、CREALが利用したかった目的（未投資資金のより分別管理）そのものの役割を果たす銀行が信託銀行ということになると理解出来ました。

信託銀行を利用していないサービスの場合、未投資の預かり資金の分別管理がうたわれていたしても、その資金は一義的にサービス会社側の資産として計上され、サービス破たん時に優先的な立場にある債権者（社員など）に取得される可能性も指摘されています。

こうした事態を懸念してか最近は預かり金に対する規制が厳しくなっており、新しいサービスに対しては預かり金自体を持たないように指導されているという話もあります。

そう言えば先日私が参加したJ.LENDINGのセミナーでも話に上がっていましたね。

調査した中では、既存のソーシャルレンディングと不動産投資型クラウドファンディング内で唯一、オルタナバンクが信託銀行を利用した分別管理を行っていることが確認できました。

また、そのオルタナバンクのサイト上に信託銀行を利用した投資資金の信託のイメージ図が掲載されていましたので参考までに借用してみます。

（サムライについて- 分別管理）

図中に「顧客分別金信託契約」とありますが、この契約が投資家の預かり資金を安全に管理するための契約で、サービス運営会社からの倒産隔離機能を持つとのことでした。

さて、今までご説明した内容を調査したタイミングと前後するため似たような話はありますが、CREALにぶつけてみた質問とその回答をご紹介します。

まさお

信託銀行に預けられた資金は一義的に誰の物になるのでしょうか？
CREALの破たん時に上位の債権者（例えば御社の社員）に優先的に取得されてしまわないか心配しています。

信託銀行に預けられた資金は投資家自身の物となります。またCREALが破綻した場合、信託された財産は投資家に優先的に返金されることになります。

まさお

ではCREALが破綻して社員の方が返金作業を行えなくなった場合、信託銀行からはどのようにして返金されるのでしょうか？

信託のスキームでは信託銀行の資金を投資家に返金するため、投資家に代わって権利を行使する受益者代理人が予め選任さます。

もし万が一、CREALが破綻した場合は信託銀行から予め選任された受益者代理人（弁護士や公認会計士等）を通じて個々の投資家へ返金されます。

まさお

では最後に、CREALが利用している信託銀行の名前を教えて頂いてもよろしいでしょうか？

預け先の信託銀行は日証金信託銀行株式会社となります

何のことは無い、つまり先に説明してきたオルタナバンクとまったく同じスキームで預かり金が管理されるようになることが分かりました。一安心です。

今回の分別管理について一安心できたところで、CREALでは８月に４回のセミナーを行う予定とのことで、もしご興味と予定の空きがあれば参加してみるのも如何でしょうか。

セミナー参加で、もれなくCREALパンフレットがプレゼントされますので、武井壮さんのファンにとってはここでしか手に入らないアイテムになるかもしれませんよ！（そこまでのファンがいるか微妙ですが・・・）

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