最近、延滞ファンドが発生するサービスも増えてきていますが、その中で危なげなく貸し倒れ0件を継続している「OwnersBook」(オーナーズブック)の新本社事務所のお披露目を兼ねた投資家懇親会に参加してきました。
実は私は幸運な機会を得て第1回、第2回懇親会にも参加させて頂いていますが、特に今回は社員の方々だけでなく参加者の方々も投資経験の高い方が多くそのやり取りの中で非常に有益な情報も得る事が出来ましたので、その内容についてご紹介したいと思います。
本社事務所移転先は?セミナーの様子は?
OwnersBook、正確にはその運営会社ロードスターキャピタルは10月29日に本社事務所を「ゼニア銀座ビル」から「銀座ファーストビル」に移転しました。
最寄駅は東京メトロの銀座一丁目駅で、その10番出口を出て振り返るとロードスターキャピタルが居を構える「銀座ファーストビル」となっていますので場所はとても分かりやすかったです。
事業所内は入口、通路などに今どきの会社風に壁にガラスをふんだんに使用した非常にお洒落な造りとなっており、ロードスターキャピタルの好調な勢いをうかがい知ることが出来ました。
その中で今回の懇親会は事業所内にあるセミナールームに(安っぽくはなく美味しい)お寿司のケータリングを呼んで、1テーブル5人程度に社員さんが1~2名座って自由に質問が出来る形で行われました。
この懇親会の間、社員のみなさんから「○○のファンドを買ってよ」といった勧誘行為は一言もありませんでしたので、勧誘が苦手な方も次回から機会があれば安心して参加してみて大丈夫だと思います!
どんな人たちが参加していたの?
今回の会の参加条件は「OwnersBook案件に一定額以上投資している投資家限定」となっていた為か、自分も含めて年齢層は高めの方が多く参加されていたようでした。
実際に参加者一人一人に確認して回った訳ではありませんが、私が見た感じだと参加者の年齢層は30代後半から60代後半辺り、また男女比は5:1程度といった感じだったと思います。
参加者の属性は?
懇親会の私が座ったテーブルには母子でOwnersBookに投資されている方(身なり佇まいから上品な印象で、おそらく資産家の方々)、元からの法人投資家で最近OwnersBookへの投資を開始したばかりと仰っていた方が座られていました。
また他のテーブルにも見た目年齢以上にパワフルで投資に対して貪欲な方々が多く、岩野社長や他の社員の方々に奔放に質問を投げかけていた姿が印象的でした。
「一定額以上投資」の方が参加されていた為かもしれませんが、OwnersBookには富裕層の方々が多く参加しているという印象を受けました。
参加条件の「一定額以上投資」はいくらだったの?
具体的な数字は公開されていませんが、OwnersBookの成長に合わせて恐らく第1回、第2回懇親会から徐々に条件は厳しくなっていそうな印象です(第1回は投資金額は条件では無かったようですが)。
ちなみに当日、社員の方に伺った感じではその時点の投資金額というよりは累積投資金額が条件となるようでした。詳しく伺う前に話題が変わったため正確な条件については聞き損ねてしまいましたが。
当日時点の私の累計投資状況は投資総額1,130万円、投資案件数55件でした。この数字もどこまで参考になるかは分かりませんが参考になれば幸いです。
紹介されていた様々なデータをご紹介
懇親会では現在のOwnersBookの状況を示す様々なデータの説明がありましたが基本的に撮影が禁止となっていいましたので、個人的にメモを取れた範囲でのデータをご紹介します。
予定利回りと実質利回りの差とその理由
他のサービスではあまり見られませんが、OwnersBookではほとんどの場合に予定利回りと最終的な実質利回りとの間に差が発生して償還されます。
現在までのところ予定利回りよりも実質利回りの方が高くなっており平均+17%で着地しているとのことです。つまり予定利回り5%の場合は平均して5.85%のリターンが期待できることになりますね。
またこの理由については今までは実質利回りが予定を上回っていたためあまり深くは考えていませんでしたが、今回の懇親会でその謎が明確に解けました。
OwnersBookでは四半期(3ヶ月)単位で貸付先から返済を受けており、その1ヶ月目に償還された場合も3ヶ月単位分の利子を受け取ることがあるため予定利回りを上回ることがあるため、とのことです。
予定運用期間と実質運用期間の差
ファンドの運用期間は予定に対して平均48%の期間で償還されているそうです。
つまり予定運用期間が12ヶ月の場合、その半分の6ヶ月で償還されてしまうため忌避する投資家の方もいるかとは思いますが、これはOwnersBookが貸付先を適切に精査している表れであり、最近の他のサービスで延滞が発生している状況と比べてずっと素晴らしい状況だと考えています。
その他
その他には次のようなデータが紹介されていました。
累計投資残高 | 77億円超 |
---|---|
会員数 | 23,000人超 |
年代別 平均投資総額 |
20代:6.5万円 30代:30万円 40代:65万円 50代~:90万円 |
ファンドID別 募集金額平均 |
1000~:3,073万円 1050~:8,255万円 1100~:1億2,244万円 |
その他各種Q&A
- エクイティ型ファンドの今後の見通しは?
- 出来る限り早めに次回ファンドを募集したいが、不動産信託受益権の部分について信託銀行からお墨付きを貰う必要があり時間が掛かっている。
エクイティ型のファンドはOwnersBookが今後力を入れていきたいジャンルで、同様に投資家の方々の熱い視線も集めているようですが組成を行うための条件が非常に厳しいようです。
このことは逆に考えると、それだけリスクや安定性が整えられた固い案件として提供されると期待できそうなので次回の募集がますます楽しみになりますね。
エクイティ型の1号ファンドには岩野社長も投資していることは有名ですが、他の投資家と同様にクリック合戦に勝ち抜いて投資されたとのことです。
社長自身がパソコンの前に座って募集開始時間を待っている姿を想像するだけで、どこか親近感を感じませんか?(笑)
- ファンド募集時は画面にエラーが表示され、気付くと数分で完売してしまっているが対策は?
- 根本的に投資家数の増加に提供できる案件数が追い付いていない状況。サーバ増強などの対策は行っているが、エラー表示の対策は出来ても数分で完売する状況は変えられていない。
これは難しい問題で、投資家の増加に合わせるために精度の甘い、リスクの高い案件が提供されたとしても、ひとたび延滞を発生させてしまうと苦情を集める状況となってしまうことになりかねません。
このためまだしばらくは同じような状況が続きそうですが、岩野社長曰く将来的には私募REITといったプロ投資家向けの不動産などを持ってくることなども考えているとのことです(まだまだ先のようですが)。
- 将来ファンドの延滞などが発生した際の対応マニュアルはあるのか?
- マニュアルはあるにはあるが実際にはマニュアル対応は難しいため、延滞が発生しないように貸付先と半年前などから状況確認を強化し、問題が発生しそうな場合は一定のサポート(その時点での状況・担保を勘案したリファイナンスの提案など)を行うようにしている。
延滞が発生するような状況は千差万別にありマニュアルだけでの対応はやはり難しいのでしょうね。
その点OwnersBook(ロードスターキャピタル)の強みとして、ベンチャー企業でありつつも社員の平均年齢が46歳と非常に高く、その分過去に様々な問題を抱えた取引先との問題解消の経験値が積まれている方が多く勤務しており、色々な状況に対処できることが期待できそうです。
投資家はOwnersBookの応援団!
最後に、今回の懇親会では大阪から来られたという他の投資家会社の60代後半以上と思しき男性が岩野社長に対して発言されていたことが非常に印象に残りました。
「投資会社の社長が顔をさらして募集を行っており信頼度が高いから投資したいという人が多い。我々投資家はみんなOwnersBookの応援団だ!」
「岩野社長が『虎ノ門のビルのオーナーになる』と言っていたことを実現することを楽しみにしている」
百戦錬磨の投資会社の方が周囲をはばからずに宣言するほど惚れ込んでいるのは凄い!
そしてそのOwnersBookに今後ももっと自分の資産を預けて運用して貰いたい・・・そう思わせてくれる素晴らしい内容の懇親会だったと思います。
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