LCレンディングから事前にブログで予告があった通り、3月5日より倉庫物流施設案件のファンドの募集が開始されています。
またLCレンディングと言えば上場企業LCホールディングスの子会社によって運営され、LCホールディングス自体が連帯保証を行う案件もあることから利回り重視派よりも、比較的安定志向の投資家さんから人気を集めているサービスかと思います。
※私自身も安定志向型で現在は約233万円を運用中。またLCホールディングスの少額株主でもあります。
そして今回募集が開始されたファンドはその保証のある物ない物、合わせて3タイプのファンドがありましたので、それぞれの内容を比較してみたいと思います。
ファンドの基本的な情報
ファンド | 3か月運用型 | 6か月運用型 | 12か月運用型 |
---|---|---|---|
募集金額 | 5,000万円 | 5,005万円 | 5,005万円 |
期待利回り | 7.00% | 5.50% | 6.00% |
最低投資金額 | 6万円 | 6万円 | 6万円 |
運用期間 | 3ヵ月(2018年3月15日~2018年6月28日) | 6ヵ月(2018年3月15日~2018年9月28日) | 12ヵ月(2018年3月15日~2019年3月28日) |
担保 | 無し | 無し | 無し |
保証 | 無し | 有り | 有り |
案件配分 | 1案件目:2,500万円 2案件目:2,500万円 |
1案件目:5,000万円 2案件目:5万円 |
1案件目:5,000万円 2案件目:5万円 |
ファンドの詳細な情報
各ファンドは2案件ずつで構成されていますが、各ファンドの1案件目が倉庫物流施設案件となります。
またこの倉庫物流施設案件は総額12億円の募集予定となっているため、ファンドの基本的な情報でご紹介した募集金額と隔たりがあり、今後も各ファンドの募集が埋まる度に追加募集がある事が見込まれます。
※現在のところ12か月運用型のファンドが人気となっており、既に3回目の募集が行われています。
ちなみにこの案件はLCホールディングスの関連事業会社(恐らく株式会社ロジコム)への融資となっており、また大手金融機関からの融資を優先とした劣後ローンに対するファンドとなっており、その融資構造は次の通りとなっています。
ファンドの融資構造
28億6,000万円
14億円
(約49.0%)
12億円
(約42.0%)
また今回のファンドではこの優先ローンと劣後ローンで集めた資金でこの不動産を取得し、取得後は貸付先の関連事業会社自らがマスターリース(取得した倉庫を一括して賃貸)することを目標としているため、評価額に対する不足分の9%分はこの会社自身の自己資産で賄う物と思われます。
お勧めのファンドとその理由
既に12か月運用型のファンドが人気となっていることをご紹介していますが、私自身がお勧めとするのもやはりこのタイプのファンドになります。
今回3か月から12か月までの運用型のファンドがある中3か月ファンドだけ保証が付いていませんが、一連のファンドで長期のファンドに保証が付いており、また事業会社がリースでの収益を目標としている以上、実は保証の有無はそれほど違いが無いと考えられます(逆だと少し考えますが)。
そうなると比較ポイントは運用期間と利回りとなるかと思います。
パンの耳にも着目して投資しよう!
そうなると運用期間が短く(リスク低そうで)、かつ利回りの高い3か月運用型に目が行く方もいらっしゃるかと思いますが、ソーシャルレンディング投資の場合はファンドの募集終了後から運用開始、運用終了から分配までの間にそこそこの期間が発生します。
例えばLCセレクトファンド269号 3か月運用型を例に取ると次のようなイメージとなります。
このパンの耳、中身という表現は私独自の表現ですが、運用期間の短いファンドの場合だとパンの中身に対してパンの耳の厚さがどうしても大きくなってしまうため実は見た目の利回り程の期待した利益を得る事は出来なくなります。
この点において、今回のファンドでは3か月運用型の7%と、12か月運用型の6%とではそこまで大きな違いは無いと考えることも出来るかと思います。
また6ヵ月運用型の5.5%と12ヵ月運用型の6%とでは更に言わずもがなだと思います。
そもそもLCホールディングスは信頼できるのか
ここまでご紹介してきて何だと思いますが、特にソーシャルレンディング投資を開始して間もない方にとってはLCホールディングス自体聞いたことも無い会社だと思います。
その場合、もしかすると以前のラジオNIKKEIのインタビューのインタビューの書き起こし記事がお役に立てるかもしれませんので、ご参考頂ければと思います。
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