クラウドクレジットでは本日現在、6つのファンドが同時に募集されていますが、その中で、リスクが低い中でも可能な限り高い利回りの投資ファンドを望む自分のようなわがままタイプの方向けの「欧州3か国個人向けローンファンド6号(バランス型)」について読み解いて見ます。
ファンドの基本情報
こちらのファンド名にある「欧州3か国」は「スペイン」「フィンランド」「エストニア」の3か国が対象となってり、ファンドの基本的な内容は次の通りとなっています。
基本情報 | |
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期待利回り | 9.1% |
運用期間 | 約36ヶ月 |
担保 | なし |
保証 | なし |
販売金額 | 600万円 |
最低投資金額 | 5万円~ |
分配方法 | 元利均等 |
こちらの期待利回り9.1%は現在募集されているファンドの中では最も低い利回りのファンドとなっています。
一番利回りの高いファンドの「カメルーン中小企業支援プロジェクト8号」は何と4.1ポイントも高い13.2%もの利回りを誇っていますが、私がこちらのファンドを好むポイントをご紹介する形で読み解いてみたいと思います。
為替ヘッジ付き
海外のファンドに投資を行った場合、為替相場が円高に振れればマイナス、円安に振れればプラスになる傾向にありますが、日本円の為替相場を長期的に見ると変動為替相場制に移行した1973年からここ近年までの為替は大きくは円高傾向にあると言えると思います。
もちろん短期的に見るとつい最近までは円高傾向にあり、2015年半ばの1ドル125円程度から、つい数ヶ月前には100円を割込む瞬間もありましたが、ここ1か月程度は若干落ち着きを取り戻し103円~104円辺りへと若干の円安傾向になっています。
と、このように少し真面目に為替の状況を述べてみましたが、為替の状況がどうあれ正直なところ海外投資を行う場合は少しでもリスクを取りたくない!・・・というわがままから、為替ヘッジの付いていないファンドは眼中に無くなってしまいます(笑)
その点、本ファンドには為替ヘッジが付いていますので運用期間は約36ヶ月と長めとなっていますが為替変動を気にせずにのんびりと投資することができます。
バランス型のパフォーマンス
「欧州3か国個人向けローンファンド」には「ハイイールド型」「バランス型」「リスク低減型」の3種類があり、それぞれのファンドの2016年4月末のパフォーマンスは次のようになっているとのことです。
この平均貸付金利は現在の日本の法定金利上限が「貸付10万円未満で20%、10万円~100万円未満で18%、100万円超で15%」となっていることを考えると非常に高く感じられますが、「欧州3か国個人向けローンファンド」は予め貸倒率を計算に入れた上で、貸付先の小口分散を行いファンドを構成しているため、元本を毀損する可能性は低くなっているようです。
また少なくとも2016年4月末では上表のように全体的にこの「当社推計」程度のプラスのパフォーマンスが得られており、その中でも「バランス型」が最も高いパフォーマンスとなっているとのことです。
このことから個人的に「欧州3か国個人向けローンファンド」の中では「バランス型」への投資が一番安心できると考えています。
またそれ以外にも日本人的な思考かもしれませんが「バランス」という言葉に魅力を感じてしまうのもありますが、ここには全く根拠はありません(笑)
小口分散
ちょっと上でも述べていますが、このファンドは多数の小口の貸付先をまとめて、予め「貸し倒れは起きるもの」との前提でファンドを構成していますので、想定内の貸付先で貸し倒れが発生してもファンド全体には影響が大きく及ばないように設計されているとのことです。
もちろん私たちが行うのはあくまでも「投資」のため、急激な不景気などによって想定以上の貸付先で貸し倒れが発生して元本が毀損する可能性はありますが、そうは言ってもこの予め貸し倒れの率を考慮に入れて設計されている点はそうでないファンドと比べると安心感を覚えますね。
そのような訳で
小口分散でファンドそのものの、為替ヘッジで海外投資のリスクを抑え、その中でも高いパフォーマンスを誇るバランス型の本ファンドはクラウドクレジットで現在募集されているファンドの中で最も私好みのファンドと判断しています。
期待利回りの9.1%もクラウドクレジットの中で低めと言っても、そもそもが高利回りのファンドですしね。
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