こんにちは!管理人まさおです。
今回募集される「MUSEE 美容脱毛事業ファンド(ミュゼプラチナム#1)」の主な募集条件はこちら。
- 募集金額:2億5,000万円
- 予定利回り:6.00%(年率)
- 運用期間:約2年
- 保全方法:担保あり・保証あり
- 募集方式:先着式
とはいえ脱毛業界と言えば最近も「ウルフクリニック」が破産準備中など、倒産も多いイメージがあります。
ただしミュゼプラチナム社に関しては、実は元東証1部上場企業の船井電機・ホールディングス株式会社の100%子会社に今年4月になったばかり。
その船井電機HDも株式会社秀和システムによるTOBで非上場化した流れで、不正会計などで上場廃止となった訳では無い点は安心ですね。
なお子会社化の理由は、船井電機が美容家電の開発・販売も行っている関係でシナジー効果を期待しているようです。
そう考えると船井電機HDが早々にミュゼプラチナム社を売却する可能性も低いように思えますね。
このため今回の貸付はミュゼプラチナム単体で考えずにグループ全体として考えておくのが良いかもしれませんね。
秀和システムによる連帯保証あり
ちなみに今回のファンドにはミュゼプラチナム社の究極親会社である秀和システムによる連帯保証が行われる予定です。
そしてその秀和社は連続黒字を計上中、そしてその傘下の船井電機の資本金は313億(2022年3月末時点)にも上っているとのこと。
そう考えると今回の貸付金額2.5億円は現在のところグループにとっては正直、大したことの無い金額なのかもしれませんね。
なおグループ内貸付で済ませないのは、内部留保や別の開発費利用、資金調達手段多様化などが目的なのでしょうね。
担保はしっかりしてそうだけど難しい面も
本ファンドに設定される担保は「確定割賦債権」とのこと。
- ミュゼ利用者が将来支払う予定の割賦(分割払い)部分の債権
- 2.5億円の貸付金に対して3.5億円分(140%)を担保
- 確定割賦債権の貸倒率は全体の1.5%程度
- 分割支払いの進みや中途解約等による減少は考慮済
- 2カ月に一度チェックして110%を下回る場合は担保を再確保
こう聞くとその内容はかなりしっかりとしていて安心感を感じられそうですね。
ただし美容業界はひとたび問題が起きると解約や返金申込が殺到しやすく、またさらにミュゼでは手数料、違約金無しに解約可能なようです。
このため常に110%以上の担保が確保されていたとしても、解約殺到で泡と消える可能性も考えておいた方が良さそうです。
逆に問題が起きなければ担保は有効に機能しそうですが、そもそもその状況だと担保が無くても正常に返済は行われそうですしね。
と少し脅すような見解を述べましたが、今回のファンドではむしろ連帯保証の方が強力な保全効果がありそうですよね。
もちろん担保についても保証についても僕個人のやや斜に構えた見解ではありますが、ファンドの気になる点も出来る限り書くのが僕の性格。
そして皆様にも出来れば利回りだけ見て投資判断せず、こうやってひねくれた目線でファンドをチェックして判断されることをお薦めします。