みんなのクレジットより残念なお知らせがありました。
みんなのクレジットの決着内容の要約
つらつらと説明がされていますが要約すると次の内容となっています。
- 担保のうち早期換金可能な物や資産はすでに返済資金に充当済みのため、貸付金返還請求訴訟の提訴は取り止め、債権回収会社への債権譲渡とする。(返済資金部分がみんなのクレジットへの充当分かについては不明)
- 投資家への返金は債権譲渡の決済完了後に預託金残高との合算額を登録口座へ返金予定。
(振込手数料はみんなのクレジットによる自己負担) - 返金額は譲渡代金全額を平成29年7月28日以降の未償還ファンドを含む全てのファンドに対し按分する。
- 返金日は平成30年3月5日(月)以降、数日以内を目標とするが時間を要する可能性もある。
この決着方法により、みんなのクレジットでの投資額は各投資家に対して大きく棄損して(約3%程度か)返済されることとなりました。
債権の行方
説明文にある通り、みんなのクレジットが保有していた株式会社テイクオーバーホールディングス、株式会社ブルーアート、株式会社らくらくプラスに対する債権は債権回収会社に譲渡されます。
そしてこの債権回収会社とはサービサーと呼ばれる法務大臣から許可を取得した不良債権の回収を生業とする会社となります。
ここで、ある程度ソーシャルレンディング投資を行っている方の中にはピンと来る方もいらっしゃるかと思いますが、そう、SBIソーシャルレンディングがSBISLサービサーズローンファンドとして現在までに5号まで募集されているあのサービサーです。
つまり場合によっては皮肉なことに、今回の件で譲渡された債権がSBIソーシャルレンディングのこちらのファンドの先で取り扱われていることになるかもしれない状況となってしまいました。
サービサーの債権回収率について
ちなみにサービサーの債権回収率は平均11%程度のようです。
このためもう少し債権を高く買ってくれてもと思わないでもありませんが、今回の経緯や株式会社テイクオーバーホールディングスの白石氏の過去の経歴などからもこれ以上は厳しかったのかもしれませんね。
みんなのクレジットのその後の予想
みんなのクレジットはみなさんご承知の通り開店休業状態となっています。
また過去の貸付先の大半が株式会社テイクオーバーホールディングス(旧ブルーウォールジャパン)とその関連企業であったことから、事業を継続する場合は今後新たな貸付先を探す必要があります。
ただ、今回の事態を見てここでまた新たに投資を考える方は非常に少ないことが予想できますので、事業の継続を諦めて投資家への返済完了後に休業または倒産させる可能性もありそうです。
テイクオーバーホールディングスのその後の予想
こちらは債権回収会社が債権を買い取ることになった(回収の可能性があると判断された)ことから、少なくとも今後数年は事業を継続するものと思われます。
ただ、今までの半分身内のようなみんなのクレジットではなく部外の会社から厳しい回収が行われると思われますので、今の渋谷にある事業所からは引っ越など経費削減などを求められるかもしれませんね。
今回の最終的な決着はみんなのクレジットで投資を行ってきた方々に多大なダメージを与えるだけでなく、しばらくはソーシャルレンディング投資全体に悪影響を及ぼす可能性もありますね。
ソーシャルレンディング投資自体はきちんと分散投資できていれば悪くは無い投資方法だと思うんですけどね・・・。
コメント
当方も214万、ネットで150万ぐらいやられました。ショックで気が狂いそうですが、幸い分散投資で損は回収できるのですが、始めて3年の利回りが大変低くなり
これからどうするか迷っています。分散投資以外にはリスクヘッジできないですね。ラッキーバンクもまだ100程ありますし、グリーンインフラも450ぐらい投資していて大丈夫かと思っています。家内にはこの損は言えません!
誤解をさせてしまいまして大変申し訳ありません。
私自身はみんなのクレジットでは口座の開設自体しておりません。
と言うのは下記の通りみんクレ登場時から怪しいサービスと考えていた為です。
https://slwatch.jugem.jp/?eid=155
その後も確かにキャッシュバックは魅力的に見えるけど、
「担保に穴がある」「投資には消極的」「余裕資金での投資に」
などネガティブ方面の記事を書いてきたつもりではありましたが・・・
人気ブログでは無かったため力及ばず申し訳ありません。
しかし150万円が他の投資で回収できるのは凄いですね。
自分は今年ようやくSL全体で3,000万円投資(平均利回り6%程度)を目指している程度なので、
みんクレに全力投資していたら死んでいました・・・。
リスクヘッジの件ですが、自分は傾斜配分での分散投資をお勧めします。
信頼できそうな(上場や子会社、金商第一種、実績など)会社に厚めに投資を行い、
遊び程度に利回りの高いサービスに突っ込んで年間平均期待利回りを調整するやり方です。
もちろんその「信頼できそうな」が飛ぶとマイナスになってしまいますが笑
ラッキーバンクさんはこのところの人気ブロガーさんたちの様子を見ていると、
みんクレよりは全然ましで、社長さん以下投資家さん向けに説明会を開こうとしたり、
かなり善処されているようですね。
自分も今回の件で迷いましたが以前社長さんを直接お見かけした際は、
この業界で頑張りたいという意欲は見えたと感じていました。
この雰囲気が醸成されれば、この危機も乗り切ってくれるかもしれませんね。
ちなみにグリーンインフラさんは親会社さんがあるため何とも言えませんが、
個別ファンドは兎も角、サービス自体はまだ数年大丈夫ではないでしょうか。
根拠はありませんが再生エネルギー事業がメインの会社さんですしね。