人気サービスのOwnersBook(オーナーズブック)(オーナーズブック)で、唯一懸案となっていた「江東区商業ビル第1号ファンド第1回」で無事、期限前弁済が行われました!
このファンドでは、貸付先の代表取締役が破産手続き申立てを行うなど先行きが懸念されていましたが、最終的にデフォルトに至らず返済となりました。
投資されていた皆さん、本当におめでとうございます。
また折角のこの機会、このファンドの今までの経緯や、管理人がやや残念に思った点などについてご紹介したいと思います。
ファンドの基本情報について
ファンド名 | 江東区商業ビル第1号ファンド第1回 |
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タイプ | ソーシャルレンディング |
募集金額 | 8,010万円 |
想定利回り | 5.00%(年利・税引前) |
運用期間 | 約1年8か月 |
このファンドが募集されたのは約1年前の3月1日、募集金額はもちろん満額となり、308名もの方が投資申込していました。
ただ、実は管理人自身はファンド説明文の「東京都駐車場条例に違反」「建築基準法違反」などの文言が気になったため、投資申込を見送っていました。
ファンド募集から今回の報告までの経緯
さて、ファンド募集から今回の第三報、そして返済・償還予定日までの経緯をまとめると次のようになります。
- 2019.03.01ファンド募集
- 2019.03.07投資実行
- 2019.07.05第一報貸付先代表取締役が破産手続きの申立てを行い、債務弁済に影響が出る可能性と担保により影響は限定的との報告
- 2019.07.16第二報第一報の整理された詳細状況の報告
- 2020.02.26第三報貸付先から借入金の全額弁済及び当該期間の利息の支払いをそれぞれ受けたことの報告
- 2020.09.30返済予定日
- 2020.10.20償還予定日
つまり予定運用期間の約1年8か月に対して、ファンド募集からわずか4か月で第一報が行われたわけです。
このため、この時点ではOwnersBook(オーナーズブック)の貸付先の目利きに不安を覚えた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
そもそもの発端は?
第一報から抜粋します。
- 貸付先の専門商社(介護)ARの連帯保証人のうち1社の民事再生手続きの開始決定
- AR、担保物件の不動産保有会社、連帯保証人2社の計4社の代表取締役に就任している個人の破産手続き申立て
つまり貸付先そのものの破産ではなく、その代表取締役個人の破産手続き申し立てでした。
ただ連帯保証人の民事再生手続き開始の上、報告に「債務弁済に影響が出る可能性」とあり、投資家の方々は不安を感じていたと思います。
最終的な期限前弁済方法は?
最終的な期限前弁済方法は、貸付先の専門商社(介護)ではなく、担保物件の不動産保有会社からの借入金の全額弁済及び当該期間の利息の支払いでした。
ただその原資の記載はなく、記載内容以上の回答は出来ないそうなので、これ以上については不明です。
管理人の所感(残念に思った点など)
今回の弁済は貸付先に担保提供した会社からの通常の支払いでした。
ただ正直なところ、デフォルト発生まで行った上で担保の売却による返済を見てみたかったと思っています。
投資していなかった自分がこんな発言をして申し訳ありません。
OwnersBook(オーナーズブック)は運営会社自体が不動産投資を行っており、そのプロの不動産専門家の方々が案件を厳選しています。
また全てのファンドは担保不動産の評価額の80%までの貸付となっているため、かなり安全性が高いと思われています。
ただ、今までに一度もデフォルトが発生したことが無いため、その実効性については投資家は誰も判断出来ないんですよね。
ある意味その確認のチャンスだと少し期待していましたが、今回のファンドで貸付先の目利きという点は守られたので良かったのかもしれませんね。
今後も引き続き、OwnersBook(オーナーズブック)をメインに投資していきたいと思います。