昨年9月、購入型クラウドファンディング(以下、適宜「CF」)の「CAMPFIRE」がソーシャルレンディング(貸付型CF)の「COMMOSUS(コモサス)」を開始したのはみなさんご存じですよね。
そしてそのCAMPFIREが、今度は株式投資型CFの「CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルズ)」を発表し、2020年8月17日の正式開始前の先行登録を開始しました。
今回、これを記念して本記事ではそもそも株式投資型CFとは何か、またCAMPFIRE Angelsの特徴、さらにCAMPFIREグループの現状と他社の状況などについて簡単にご紹介したいと思います。
株式投資型クラウドファンディングとは?
株式投資型CFとは「非上場株式(または新株予約権)の発行により、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集める仕組み」です(詳細はこちら)。
2015年から認められた投資方法で、現在はFUNDINNOを筆頭に、、イークラウド、GEMSEE Equityなどのサービスが存在しています。
CAMPFIRE Angelsの特徴は?
CAMPFIRE Angelsは元々、DAN社が2017年に開始した「GoAngel」をCAMPFIREが吸収しリブランドしたサービスで、過去に9社の募集に成功しています。
そしてリブランドした新サービスでは、主にCAMPFIREの得意領域であるカルチャー領域や、toC領域(教育やシェアリングエコノミー)のスタートアップへの投資を行うそうです。
CAMPFIRE代表の家入一真氏は過去に2社(paperboy&co、BASE)の上場に成功しており、CAMPFIRE Angelsのブランドイメージに大きく寄与しそうです。
CAMPFIREグループの現状と他社の状況
CAMPFIREグループは今回のCAMPFIRE Angelsを開始したことで、クラウドファンディングのポートフォリオのうち4カ所が埋まったことになります。
分類 | 概要 |
---|---|
貸付型 | COMMOSUS(コモサス) |
投資型 | CAMPFIRE Angels |
購入型 | CAMPFIRE |
寄付型 | (災害時などCAMPFIREを通じて) |
訴訟型 | – |
※諸説(貸付型を投資型に含めたり)ありますが当サイトではこの5つに分類しています。
これにより、企業は状況や目的次第でCAMPFIREを通じて「融資(貸付型)」「出資(株式投資型)」「売上(購入型)」から選択して支援を受けることが出来るようになります。
支援を受けたい企業にとっては、CAMPFIREが第一の相談窓口として候補に挙がりやすくなりそうですね。
他社グループの状況
CAMPFIREグループほどではありませんが、クラウドファンディングのポートフォリオを複数持つ企業はぽつぽつと現れてきています。
SBIグループ | 貸付型(SBIソーシャルレンディング)、株式投資型(GEMSEE Equity) |
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ZUUグループ | 貸付型(COOL(クール))、株式投資型() |
SAMURAIグループ | 貸付型(オルタナバンク)、購入型(SAMURAI FUND Lite) |
今後はこうやって手広くサービスを拡張するグループが増えていくかもしれませんが、まずは今回のCAMPFIRE Angelsの開始によってCAMPFIREが一歩抜け出した形でしょうか。
また当サイトで主に扱っているCOMMOSUS(コモサス)もこのシナジー効果により面白い案件が増えるなど、良い効果が現れてくれることを楽しみにしています。