サービス比較企画第2弾:登録ユーザー(投資家)数を比較

前回の記事「サービス比較企画第1弾:サービス提供期間の長さを比較」に引き続き、サービス提供会社自体が破たんするリスクを極力回避するための指標の1つとして、各サービスのユーザー数をご紹介します。

サービス比較企画第1弾:サービス提供期間の長さを比較
ソーシャルレンディング投資を行うにあたって最も考慮する必要のあるリスクは、投資を行う個別ファンドのリスクではなくサービス提供会社自体が破たんするリスクだと考えています。 何故なら現時点ではサービス提供会社が破たんした際の投資家の資金へ...

各サービスのユーザー数(半自動取得)

各サービスのユーザー数はそのサービスが投資家からどれだけの人気を集めているかを図るうえでの1つの指標値となります。

またユーザー数が多ければ多い程ファンドへの資金が集まりやすくなるため、そのサービスは更に新しいファンドを募集しやすくなります。

そしてファンドの利回りと融資先への貸付金利の差額(事業者スプレッド、営業者報酬など)を利益としているサービスはその経営基盤が安定しやすくなるため、少しでも安定したサービスを探したい場合はユーザー数も参考になると考えられます。

※ソーシャルレンディングサービス単体ではなく他事業の宣伝ツール目的やグループ企業への資金調達手段としてサービス運営を行っていると思われるサービスもあり、その場合はこの限りではありません。

このため、下記の表では各サービスの登録ユーザー数をまとめてご紹介致します。

サービス名ユーザー数実績金額サービス概要
SBIソーシャルレンディング37,000人超1,078億円超ネット証券最大手SBIグループの運営するサービス。利回り高めのオーダメード型ファンドが大人気です。
クラウドクレジット31,000人超218億円超新興国ファンドを提供するサービス。海外分散投資や高リスク高リターンを狙いたい方にお勧めです。
OwnersBook20,000人超121億円超上場企業が提供する不動産投資型のサービス。利回りほどほどで安心を求める方に向いています。
Funds10,000人超6億円超
LENDEX2,600人超24億円超取り扱うファンドの担保不動産に東急リバブルの査定結果を利用したサービス。高利回り。
ポケットファンディング600人超10億円超沖縄発クラウドファンディングとして各種不動産担保付ファンドなどを提供するサービス。
クラウドリアルティ非公表非公表不動産特化の投資型クラウドファンディングサービス。京町家再生プロジェクトなどを手掛ける。
FANTAS funding非公表非公表1口1万円から投資可能な不動産投資クラウドファンディングサービス。
Jointo α非公表非公表
LANDNET Funding非公表非公表不動産特定共同事業法に基づく不動産特化型のクラウドファンディングサービス。
J.LENDING非公表非公表東証JASDAQ上場企業であるJALCOホールディングス株式会社の子会社である株式会社ジャルコが運営するサービス。
RENOSYクラウドファンディング非公表非公表東証上場企業GA technologiesが運営するリノベーションなどを行う不動産サービスRENOSYのクラウドファンディングサービス。
CREAL非公表20億円超1口1万円から投資可能な大型不動産投資クラウドファンディングサービス。
クラウドバンク非公表624億円超証券会社が運営する再生可能エネルギーや企業買収ファンドなどを扱うサービス。
ハロー! RENOVATION非公表非公表まちづくり参加型クラウドファンディングとして空き家を利用したリノベーションなどを行っているサービスです。
ネクストシフトファンド非公表非公表鳥取県発、社会的インパクト投資を通じて、世界の社会課題を解決し投資家と投資先を幸せにすることを目指すサービス。
bitREALTY非公表非公表東証一部上場不動産企業のケネディクスと野村総合研究所が設立したオンラインプラットフォーム
COOL非公表非公表アジアビジネスの投資案件に特化したソーシャルレンディングサービス。
SAMURAI非公表非公表証券会社が運営するスリランカ預金やサプリ、トランクルームなどのファンドを扱うサービス。
  • この表のユーザー数はそれぞれのサイト上で公表されている数字を定期的に取得した物を使用していますが、次の例外があります。
  • OwnersBook、クラウドクレジット、ラッキーバンク、LCレンディング、ポケットファンディングについてはプレスリリースやブログで言及された固定の数値を使用しています。
  • Tateru FundingはWeb上でユーザー数を公表していますが自動取得プログラムで解析し辛い箇所(JavaScript中)に記載されているため非公表(記事執筆時点で2万人超)としています。
  • 老舗サービスのSBIソーシャルレンディングやクラウドバンクは表では非公表ですが過去の実績やファンドへの投資の集まり方を見ると相当数のユーザーが存在しているようです。
  • クラウドバンクは不明確ではありますが2017年半ばに1万人前後という話もあったようです。

アクティブユーザー数についても考える

表ではそれぞれの登録済ユーザー数をご紹介していますが、サービスに登録した投資家が必ずそのサービスで投資を行ってくれるとは限りません。

例えば入会キャンペーンで多数のユーザーを獲得しても後に魅力的なファンドが続かなければ、実際に投資継続するユーザー数は徐々に減っていくことが推測できます。

このため実際に投資を行っているアクティブユーザー数で比較を行うのが正しい姿だとは思いますが、この数字はあまり公表されていないため内部のスタッフでなければ伺いする機会は多くはありません。

ただ、2016年04月26日の記事「Fintechは当たり前のサービスとして普及する有望市場」(出展:ITmediaエグゼクティブ)にmaneoの瀧本憲治社長がこれに言及した箇所がありました。

maneoでは、現在までに約420億円の貸出実績があり、ユーザー登録件数は約3万2000人、アクティブユーザーは約3500人に上る。

つまりこの時のアクティブユーザー率は約11%程度であったことになります。

この数字が現在にも、あるいは他のサービスにも適用できる物とは限りませんが、この時点でも日本で最もユーザー数の多かったmaneoでの数字のため、ある程度参考になるものかと思います。

このため、もしご利用しようとしているサービスがこのアクティブユーザー率を下回ってきていることが感じ取れるような場合は、少し警戒が必要かもしれません。

とは言えその「感じ取る」が中々難しいのが悩ましい点ではありますが。

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