東証マザーズ上場ロードスターキャピタル株式会社が運営する不動産特化型のサービス「OwnersBook」(オーナーズブック)で2019年8月5日(開始時間非公開)から「中野区商業ビル第2号ファンド第1回」の募集が行われます。
ただし、今回のファンドはまだ先日OwnersBookから発表された抽選申込方式ではなく、今まで通りの先着申込方式での募集となっているため、投資申込を考えている方は開始時間を待ちながらパソコンやスマートフォンの画面の更新を続けることになりそうです。
ファンドの基本的な情報
ファンド名 | 中野区商業ビル第2号ファンド第1回 |
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運用利回り | 5.00%(年利換算) |
運用期間 | 約2年2ヵ月 (2019年8月9日~2021年9月20日) |
募集予定 | 2019年8月5日~ |
担保/保証 | 担保付 |
募集金額 | 1億4,900万円 |
必要資金 | 1万円~ |
返済方法 | 一括返済 |
投資スケジュール
- 募集開始日2019.08.05
- 募集終了日2019.08.08
- 運用開始日2019.08.09↑約2年2ヵ月↓
- 運用終了日2021.09.20
運用利回りについて
本ファンドの運用利回りは5.0%(年利換算)となっていますが、このところのOwnersBookで募集されるファンドの利回りは3.8%~5.0%の範囲となっているため、若干リスク高めのファンドと考えておく必要があります。
実際、OwnersBookでは過去150件以上のファンド募集が行われてきたうち唯一、先月発生した貸付け先の破産事案でもファンドの予定利回りは5.0%でした。
担保/保証の評価
評価額
1億8,800万円
1億4,900万円
(79.3%)
ファンドの借手が正常に返済出来無くなった場合、担保を売却して元金などの返済に充てることになります。
今回のファンドでは評価額の79.3%分までの貸付が行われるため、売却時にこの価格までで売却することが出来れば概ね元金が戻る可能性が高い、という感覚を持っておくと良いでしょう。
今回は少し注意も必要
- 本建物は建築確認は取得しているが検査済証はない点
- 本建物の容積率が基準容積率を超過している可能性がある点
OwnersBookの説明によればこれらも踏まえた上で評価額を査定しているとのことですが、売却に時間が掛かるなどの可能性はあるかもしれませんね。
稼働状況も少し気になる点が
今回の物件は稼働状況が48%、つまり建物の半分が空室となっており(全戸数21戸で、10戸埋まっているイメージでしょうか?)、さらに1戸は現所有者が無償で自己使用中のため(10月末退去予定)、実質的な稼働状況は更に下がります。
今後、3戸の空室をリニューアルした上で新たに賃貸する予定とのことですが、本ファンドでは運用期間も2年2か月と比較的長いため、ちょっと気になる数字かな・・・と思います。
それでも埋まるOwnersBook
先の貸付先の倒産発生が発表されたのが7月5日でしたが、その後2件のファンド募集が行われ、いずれも運用利回りが5.0%となっていましたが、両者ともあっという間に完売してしまいました。
これはやはりOwnersBookが上場企業であること、また倒産が発生したとは言えその確率は低いことなど色々な理由があるのだと思いますが、恐らく今回のファンドも時間未公開とは言えあっという間に埋まるだろうと思われます。
私は少し気になる点が多いためまだ投資するか判断できていませんが、上記を含めて問題無いと判断できる方は、OwnersBookでの募集開始を楽しみに待ちましょう。
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